カレー粉缶の
ストーブで朝の一合飯を炊く。火力調節が利かないのに?
やっぱり、こげーた!
信州には便利な食べ物があるのだ。お焦げご飯だって、ほら。野沢菜のせて、ひとつまみの塩と抹茶を加えて、お湯を注いでやれば御馳走に。
飯炊きに失敗したからって、落ち込むんじゃない。散歩に出よう。田園地帯だから、水門がたくさんある。このハンドルは伊那・辰野の有賀鉄工所というところで作られた、と刻印されてる。
お。足の下を水が流れてる。
昨夜から、蛙の大合唱がはじまった。夕方からげこげこ、げろげろ、遅くまで響いていた。彼らは田んぼに水が入る日を前もって知ってるのだろうか?
どばどばと水田に注がれる用水。田植えが、近いのだ。遠景は美ヶ原、茶臼山、扉峠方面。王ケ鼻がすこし鼻を出してる。
振り返って眺める裏山、戸谷峰。山麓のこの辺りは緑がみずみずしいのだけど、1000mぐらいから上は、まだ褐色。だがもうすぐ
ニリンソウの大群落が花開く。日を選んで出かけてみようか。