その男、薮の彼方に消ゆ

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2012年 12月 03日

地図ロイド、そのキャッシュのこと

Androidの突き抜けて秀逸な無料アプリ【地図ロイド】と【山旅ロガー】を愛用していながら、地図データのキャッシュ管理について大まぬけな勘違いをしていた。訂正を兼ねて、僕の備忘録代わりに記しておく。また、適宜加筆訂正する予定。なお、端末の機種やOS、アプリのバージョンなどで手順や表示に違いがある。そこらへんはご了承を。



■地図データ保存先

まず、僕の使用環境では、地形図キャッシュはSDカードに保存させている。
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地図ロイド起動中、メニューから「地図管理」を選ぶ。すると上の画像のように右側に「設定」があるから、「保存先設定」をSDカードとする。




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下の方に容量が20MBと表示されているが、SDカードを使う場合は、ここは無効。クリア、凍結も無効。



これで、地形図はサイズを気にせずSDカードに落としておける。寝床や電車の中ではぁはぁ言いながら、どんどん表示させて行けば良い... と思っていたら、なんと、「一括読込」モードがあるではないか。




一応書いておくと【地図ロイド】では、地形図の縮尺に応じて、1/18,000、1/9,000、1/4,500という3段階の別々なデータを使い分けている(1/4,500は一括読込みからは省かれる、後述)。

なので、拡大縮小それぞれのデータを揃えておかねばならない。ところが山の中では、電波事情というがものある。加えてバッテリー消費を抑えるために「機内モード」にすることが多い。だから事前キャッシュが重要なのである。


■一括読込

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メニューから「地図管理」を選ぶ。真ん中の「一括読込」をタップ。



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ここで「新しく取得する」を選ぶ。



この先で、読込みする範囲選択のための地形図が表示される。スクロールや拡大縮小の操作でお目当ての山域を探す。ここで、目的の山域(エリア)の北西の角っこをセンターに持ってこよう。


ここでは仮に涸沢を始点とした。ゴルフボールみたいなやつをタップしてから地図の方をスクロールしていく。

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北尾根の岩にはぁはぁ息を荒げながら「又四郎め」などと呟く。



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もう一度、ゴルフボールをタップすると、読込みの確認画面。



取込むデータグループに名前をつけられるのは便利だ。
画面中、9000(基本図)(48枚)以下に4500が表示されていないのは、理由がある。一括読込で広範なエリアを対象とした場合、詳細な1/4,500図のデータ量は膨大なものになる。トラフィックや通信時間に負担を与えることもあって、我慢しなさいということだろう。


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4500図を使用せずに9000図の拡大表示で代替する機能もあるようなので、こう考えると4500図は必ずしも必要ないのかもしれない。が、バリエーションルートや沢の遡行に備える場合は、想定ルートを事前に表示させることで1/4,500図の読込み保存をさせておけばいいのだろう。



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奥又白の池の付近を表示させている。
これは1/9,000縮尺のデータを拡大させているのだが、実際には問題がなさそうだ。そもそもこれまでは紙に印刷された1/25,000図に慣れ親しんでいたのだから。



■Mac側から覗いてみる

SDカードに保存されたキャッシュそのものは、どうなっているのだろう?
MacにUSBでつないだ状態で、Finderで見てみる。
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汚いデスクトップを晒すようで恥ずかしいのであるが、グレーや黄色のHDDヴォリュームに混じって、白いアイコンが見える。これがスマートフォンのSDカードだ。「chizroid」フォルダの中に「cashe」フォルダ、その下にはここのデータが置かれている。どうやらDLした端末でしか利用できない(他アプリで利用するなどが不可)かたちで書き込まれているようだ。



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casheフォルダがSDカードのどのくらい占めているか?
140MBと見えるが、北ア南部東側がそっくり入ってこのぐらい。槍穂裏銀座、常念山脈、後立山も入ってる。




■バッテリー

さきに機内モードで、と書いたが、それでもバッテリーはなかなかタイトだ。

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ブースターをお忘れなく。



アプリ開発者の方の優れて解りやすいサイトがあった。僕の記事ではなくて、こちらをご覧になった方がいい。
https://sites.google.com/site/chizroid/
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by yabukogi | 2012-12-03 07:49 | 山の道具のこと
2012年 04月 21日

【山旅ロガー】で歩く

Androidの無料アプリに【山旅ロガー】というソフトウエアがある。GPSを使って移動の軌跡をトラッキングしてくれるものだ(有料版のGOLDもある)。また同じ作者から、このトラックデータを国土地理院の地形図と同期させる【地図ロイド】というアプリがあって、このふたつが一昨年後半あたりからハイカーたちの間でも話題になっていた。


僕自身、【地図ロイド】をスタンドアローンで使って、つまり地形図のビューワとしては愛用していたのだけれど、【山旅ロガー】でトラックを残しておくような使い方はしていなかった。ユーザ間のレビューでは「精度は完璧」「機種によっては使えない」等々、さまざまな意見があるようだ。では、僕のスマートなフォンでは、どうなのだろう?


今更ながらではあるが、備忘録として先日の散歩のときの状況と結果を記す。





機種:Sony Ericsson SO-01C
キャリア:docomo
OS:Android 2.3.4

2012年4月8日/01時間27分56秒/5.0km





天気のいい日曜の遅い朝。僕は近所の散歩に出かけた。

大門沢川という農業用水のような流れに沿って北上、途中で丘をいくつか越えて、大門沢の水源のひとつである田溝池を訪れる、往復5kmのゆるい散歩だ。



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まず、標高637mの標高点が打たれた新池北橋という小さな橋(下図のやや右下)、ここを起点とする。


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あとになって、【地図ロイド】を起動、地形図に重ねられたトラックをじっくり眺めてみた。赤い線は、往路(北へ)と復路(南へ)が重なっている。トラックは小川の左側、右岸(上流から見て右)を歩いている。


写真ではこうなる。
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僕は写真右の舗装路(地形図には記載が無い)ではなく、前方に延びる草の土手を歩いている。トラックでも、この数メートルの違いを正確に捉えているようだ。



こののち、田園ののどかな風景に今年はじめての燕を見たり、土筆が出ているのを眺めた。本稿では割愛する。





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樹林帯での衛星捕捉精度を確かめたかったのだが、広葉樹はまだ芽吹きすら無く、赤松の林は明るく、衛星捕捉に支障はなかったようだ。これは後日確認することだが、葉が茂った夏の森の中では、衛星を捕捉するか?




出発地点からの標高差100mを登って、田溝池に着く。
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池に面したウッドデッキが写っている。これを左の方向に歩いて行こう。


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【地図ロイド】上のトラックログ/地形図では、ここでわずかながらずれが出ている。僕は緩くカーブを描いて水際を歩いているが、トラックは2地点間をつなげて(ほぼ直線で)記録したようだ。


これは、【山旅ロガー】の初期設定を変えていなかったからだろう。
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ログを置いていく間隔を15m/30m/50m/70mと変えられるのだが、僕はデフォルトの50mのままとしていた。間隔を短くすればより正確なログを残せる反面、バッテリー消費がきつくなる。





池の中に突き出たような岬がある。上のログ/地形図を観ると、ここへ向う途中、僕は池の中を通っていることになる。その男、忍びか?


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衛星画像では、池の中に橋が架けられている様子が分かる。この辺は正確に捉えることができた。



池の畔のベンチにて、珈琲ブレイク。
さんぽ師匠のCFストーブで湯を沸かし、まろやかなひとときを過ごす。
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帰路、鬱蒼とした森になっている鎮守の神さまのお宮に詣でた。
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トラックを見ると、神社の境内に居たことが示されている。衛星捕捉は赤松の密生する鎮守の森レベルでも大丈夫ということか。
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丘を降りて再び田園を歩く頃、また大門沢の岸を歩く。
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写真では前方に延びる車道があるが、僕は右奥の草の上を歩いた。その間隔は10mに満たないだろう。


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ログ/地形図では、663m標高点から左下方向に歩いている。川の左側(右岸)を拾って。ここでも正確に、10m差の違いを認識してくれた。




こうやって眺めると、50m間隔でトラックデータを残してもそこそこ正確なことがわかる。今回歩いた場所が一部森の中とはいえ、おおむね開けた田園で、衛星を遮る地形などの要素は無かった。となると稜線や尾根筋の一般道、ハイキングコースなら精度の問題はなさそうだ。


裏返すと、たとえば沢地形、極端には廊下状の場所での衛星捕捉がどこまでできるか? これはGPS専用機とのチップの違いとかが明暗を分けそうだ。もう一点、15mなどと測定間隔を狭くした場合に、どこまでバッテリーがへたるか? 機内モードに設定、プラス、モバイルブースターを常時携行するとはいえ、気になる部分である。
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by yabukogi | 2012-04-21 14:08 | 山の道具のこと