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2013年 03月 24日

お詫びとお知らせ

うららかな春の日々を、皆さま益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

若葉の芽吹きを待っておりましたら、先週辺りから異音を放っていたMacMiniが起動することを拒んできました。儚くも破砕ゴミと成り果てた次第です。

つきましては、しばらく更新などをお休みさせていただきたく。
だって、これをスマフォからタイプするだけで30分ですよ!

皆さまの春山に、幸多かれ!






【追記】
古い、初代のMacMiniを引っ張り出してきました。Mac OS X 10.4.11を載せたPowerPC-G4チップですよ。1.42GHzという、今ではむしろ希少価値のある2005年前半モデル。06年にインテルチップになってしまうのですが、その前の奴です。

こいつ、無線LANが使えないんですわ。なので倉庫の奥からホコリ被ったEthernetケーブル探し出し、無理矢理ネットワークに繋がってます。って、むかしはこれが普通だったのでしょうが...。


初代MacMini、こいつも動作不安定で、いつ飛ぶかわかりません。もし飛んだら、倉庫には初代iMacが待機しています。まあ、IIciとSE30っていう化石もあるんですが。ちなみに、IIciで動かすことになりましたらチップは68030、システムは漢字Talk7、あれ? ブラウザ入ってたか不明ですわ。入ってたとしても、NetScape1.0でしょうなぁ。

そんなわけでして、ちまちまくだらないコトを、時々ポストします。2013/03/31
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by yabukogi | 2013-03-24 16:59
2013年 03月 23日

THERMOSフードコンテナー



誰か。その男の、暴走ランチを止めて!


その男。先日は、昼の弁当のスタイルを変えて、温かい弁当を楽しんでいる、なんてどこかに書かれていた。シチューやカレー、煮物を弁当に携えて行くんだ、と。

さらに、すき焼き風の煮込み豆腐を.....


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あぁ... もうこんなの、弁当じゃない。Primusのランチジャグに熱いおかず、THERMOSのフードコンテナーJBI-380に炊きたてご飯、それは許されるよ。

でも、生玉子は反則だ。


 ■□■

その男、恥ずかしいくないのかい?
仕事場の片隅で頂くお昼の弁当に、そこまでするかい?


 ■□■

ん?

この日は何だって?

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左奥がPrimusのジャグ。となりの赤いのがTHERMOSのフードコンテナー。
手前のオレンジのは、GSIのネスティングボウル/マグだね。小さい容器は何だろう? 

あれ。山葵の小袋が写っているようだね。



ああっ!
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たったいま、ネスティングボウルのご飯の上に、何か載せたっ!
フードコンテナーに入れてきたナマモノのようだけど?


まさか...
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これは、づけだよね、マグロだよね、こんなの弁当にして、いいの?

丸い容器からカイワレ、刻み海苔...  
しかもPrimusから煮物まで...。
厚切りのナベ底大根にゆで卵...。

酷いよ、迷惑だよ。こんなのもうやめなよ...。
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by yabukogi | 2013-03-23 15:37 | 書くまでもないこと
2013年 03月 18日

かきめし〜瀬戸内咆哮編〜

冬が終わろうとしている。

つまり、牡蛎のシーズンが終わろうとしていることに、気付かされるのだ。もっとも、夏になれば、パリのセーヌ河岸で牡蛎を楽しむ、そんな若き日のヘミングウエィみたいな趣向も悪くない。

が、僕はパリどころかグアムにもハワイにも、ナリタにすら行ったことがない。



この冬は、鍋物で3回ほど牡蛎の姿を見た。出汁も出ていた。しかし僕の舌も胃袋も、牡蛎にはたった一度しか出会えなかった。


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そうか。奴らが居る限り、牡蛎は喰えんのだ。
豆ども(こどもたち)の居ないところで、存分に牡蛎を楽しむことにしよう。



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キッチンで牡蛎を洗う。三陸ものを探したが売り場になかったので、瀬戸内産を買い求めたのだ。

笊に開けて水気を切っている間に、ミニトランギアのナベで酒、醤油、白だしのつゆを温める。煮立ったところに牡蛎の身を放り込み、3分間だけ、加熱する。白出汁を使ったのは、ネコの手も借りたい師匠からの助言だ。



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火が通ったようだ。



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煮汁に漬けておくと身が痩せてしまうので、煮汁を密閉容器に分けておこう。容器は冷蔵庫へ。



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身は、冷やしてからテルモスのフードコンテナーJBI-380に。飯を炊く現場まで保冷しておく。


 ■□■

さあ、邪魔な奴らがが居ないフィールドで、牡蛎を楽しむのだ。


PRIMUSのAluTechポット1Lには無洗米、ブナシメジ。ここへ...
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密閉容器に分けておいた牡蛎の煮汁が入る。一滴も、無駄にしない。そしてトランギアのストーブに炎が点されるのだ。



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ぶくぶく...。ううぅ、香ばしい。


後半は約束通り、弱火で12分。
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火力調節蓋を細く開け残し、最適な火力を得る。陽光の下、青い炎は見えない。


うむむ。
待てないが、待つのだ。


12分を経て、火から下ろす。蓋を取り、冷たいまま運んできた牡蛎の身を投じる。
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あぁっ。なんというビジュアル。なんという香り。ここからさらに15分蒸らさねばならないと言う地獄の待機時間。



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そして、時は満ちた。



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盛れ。かぶりつけ。味わえ。噛み締めろ。呑み込め。ほら、もうひとつ!




そして、蒼空に向かって叫ぶがいい。
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by yabukogi | 2013-03-18 06:00 | 喰い物のこと
2013年 03月 16日

貝めし〜北海旅情編〜


十代の終わりから何度か、僕は各地を放浪の旅に過ごしていた。

北海道の函館から歩き始めたその年の旅。小樽、札幌を過ぎて旅の費用は尽き、帰京するか否か、悩みながら海辺を歩いていた。寝床はテントだからなんとでもなる。しかし空腹だけは我慢ならず、真剣に、旅を止めて帰ろう、そう思い始めた頃だった。

ある小さな港町の水産加工場で、僕は臨時の職を得た。

きっかけは、ひとりの小柄なおばちゃんが、街道を歩いていた僕に話しかけてくれたことだった。でかいザック、たしかMILLETのフレームが入ったやつだった。そんな姿を見ることも少ない北海道の浜辺で、おばちゃんは僕に冷たい飲み物と飯を恵んでくれて、「あたしが居る加工場を紹介してやろうか?」と連れて行ってくれたのだった。

聞けば、夏にホタテの赤ちゃん貝を採ったり選別したり、人出が足りなくなるそうだ。

仕事場は港の倉庫のようなところで、テント暮らしで良いと言う僕のことばは退けられ、空いている倉庫の宿直室のような部屋をあてがわれた。水平線を窓から眺める、快適な部屋だった。朝は夜明け前に起きるが、夕方は早く解放され、僕は窓からの眺めに飽きもせず、時の移ろいを愉しんでいた。

ここでの日々を書けば、ひとつの物語になるだろう。でもそれは本稿の趣旨じゃない。



港町で暮らした日々で、僕はホタテ貝の炊込みご飯をよく作った。自分の分だけでなく、大きな釜でも炊いた。目の前の海の豊穣な恵みに慣れ親しんでいるはずの漁師さんやおばちゃんたちも、僕が炊いた炊込みご飯を「美味い美味い」と、誉めてくれた。そんなこと、すっかり忘れていたけれど、缶詰売り場でホタテの貝柱缶を見つけた時に、どどどどって、思い出してしまったんだ。

次なる缶詰炊込みご飯は、貝柱。貝めし。




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売り場で見つけた【ニッスイ 貝柱ほぐし身】缶。これを、「かにめし〜安曇野望郷編〜」の時と同じよう、わさび漬けと一緒に炊き込んでみよう。


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安曇野コシヒカリ2合を研いでおき、Primusのアルテックポット1Lで段取りする。缶詰をオープンしたら、貝の煮汁だけを、ナベへ。


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旨味の補強に、こんぶ茶をひと匙投入。


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醤油ではなく、蕎麦つゆをたらりと。味の加減は「かけ蕎麦なら、薄くね?」っていう感じ。



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ここへ。

悪魔の晩餐会の主役ともいうべき、わさび漬け。人類三大発明を凌駕する、文明の英知の結晶。
たっぷりと、さあ!



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今宵も働け、僕のトランギア。
青き炎を噴き上げ、美味なる飯を、炊き上げろ!


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クッカーの右、缶詰を、ござんなれ。
貝柱は缶の中に鎮座ましまし、投入の瞬間を静かに待っている。


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強火で約10分、弱火で12分。ここで消火するのだが、貝柱ほぐし身を、湯気立てる飯の上に、ほらっ!





蒸らしを終えて、貝柱ご飯、食卓へ。

ちびどもが蹂躙を始める。
サファリパークの「エサの時間」のようだ.....

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僕が盛る頃には、貝柱は姿も影もなく、旨味をまとった味わいの飯が残るのみ。

嗚呼、それでも美味い!



誰も居ない日を選んで、もう一度こしらえ、味わってみよう。(号泣
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by yabukogi | 2013-03-16 17:19 | 喰い物のこと
2013年 03月 12日

Primusランチジャグ

以前にも書き散らしたけれど、僕は毎朝、弁当を作る。


それをメスティンやミニトラなどのクッカーに詰めて、仕事場である工房の片隅でいただく。この時間というものはこのうえないよろこびであるけれど、マイナスふた桁の信州の冬、飯粒は砂利のように固くなり、お肉はビブラムソールを齧っているよう。じつに味気ない。


弁当箱、というか弁当スタイルをチェンジしたのだ、こんな理由で。


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真っ黒なボトル。棚の飾りになっていたPrimusのランチジャグ(デザインはUS仕様?)、0.5L。


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トマトソース仕立て、男爵芋とインゲン、フランクフルト・ソーセージを引き連れた自家製ハンバーグの煮込み。ご飯はサーモス・フードコンテナーJBI-380に。炊きたてそのままの、熱々。欲を言えばご飯が足りないので、0.5Lだといいんだけど。


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温かいって、正義。ふわふわって、愛。僕はもう、恋のよろこびを忘れてしまったけど。





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地鶏のチキンカレー。うまー。はげしくうまー。


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ご飯にかけても、うまー。





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ある日は、和食で。地鶏、里芋、牛蒡、大根の煮物にゆで卵を放り込んで。


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庭の菜園で育てた大根。厚切りのでっかいのが、そのまま入る嬉しさ。





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この広口が、大根を受け入れてくれる。
温度の経時変化は計ってないけれど、朝7時に100度ぐらいのを入れて、正午にふうふう言う感じ。広口なのに、保温に劣る印象はない。




こっそり書くよ。
今日は、すき焼き風煮込豆腐。信州牛の切り落としと焼き豆腐、白菜とネギ、もちろん生卵を添えて。
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これを詰めて出かけよう。では行ってきます。





温かいって、正義。
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by yabukogi | 2013-03-12 07:37 | 山の道具のこと
2013年 03月 10日

かにめし〜安曇野望郷編〜

ソロクッカーに生米と缶詰を放り込んでの「炊込み炊飯」は、なおも続いている。

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先般は、【いわし味付け】缶詰+梅干し最高! と書いた。もうこれは僕のエンディングノートに書いておこう、僕の墓石は【いわし味付け】缶のデザインにしてくれ、と断言できるレベルだった。


ところが、味わいの更なる遠くの地平線というものがあった。

求道とは、かくも遠い道なのか...。いや、醍醐味と言うべきか。僕はさらに美味いものを見つけてしまったのだ。もう「いわしめし」とか単なる山食のひとつじゃね? と表現をトーンダウンさせていただきたい。



やはり、缶詰なのだ。そして、安曇野の味わいがプラスされたのだ。どのくらい美味かったかをお伝えしたくて、これを書く。


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わさび漬け。安曇野の清らかな湧水が育んだ山葵を惜しげもなく使用している、飯の友だ。わさび漬けのことは、あの工場長さんと「断然、小口だ」「いや、望月だ」と果てしない論争を重ねてきたので、ここでは繰り返すまい。とにかく、わさび漬けなのだ。今回は「葉わさび」を使用した。

そして缶詰は、蟹である。カニである。海の底のいやらしい節足動物である。


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アルミ・ハードアノダイズドされたソロクッカーに、1合の米、【マルハ まるずわいがにほぐしみ】である。実は、かに肉は、蒸らしの時に混ぜ込む方が美味いのだが、写真を撮っていない。


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ここへ、わさび漬けをひと箸、放り込む。そう、酒粕ごと。



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塩気を足すのに、塩、こんぶ茶、醤油、粉末鰹だしのいずれが好ましいか? これは好みの問題もあろうが、僕はそばつゆ。それもいつものじゃない「安曇野そばぶるまい」のうんまいつゆ。

トランギアのアルコールストーブに、火が点される。音もなく立ち上がる炎が、揺らめきながら味わいの予感を奏でる。






蒸らしの時間中。

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待てんのだ。湯気に混じる酒粕の香り... トランギアのアルコールストーブは弱火にされながらも、小さな炎がナベ底をちろちろと炙っている。その熱が酒粕の芳醇な香りを撒き散らしているのだ。これが「飲め」「呑め」と囁きかけてくる。

我慢できず、わさび漬けを肴にちびりちびり、やり出す。


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炊けぇーた。もの凄い香り、ビジュアル、僕の胃袋がふくれあがり裏返り、僕を呑み込もうとしている。


マグに盛り、訳の解らない叫びとともに、海苔を振る。

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くああぁあぁ。

混ぜる。

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もう.... これは.......








蟹肉は、蒸らし時にそっと載せ、いただく時に混ぜる方が断然良い。ただし缶詰のスープとわさび漬けは、トランギア点火時に投入のこと。
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by yabukogi | 2013-03-10 10:03 | 喰い物のこと
2013年 03月 06日

寒池の鯉

それはまだ昨年の暮れのことでした。


すぐ近所の池の畔で葦(よし)を刈るため、わたくしは鎌を携えて出かけたのでございます。

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これは年が明けた頃、大寒の頃だったように覚えておりますが、池の水面が凍り付いているようすです。遠くに見えておりますのは、鉢伏山から高ボッチへの山並みでございます。この池の北側の隅に、葦が沢山生えているのでございますよ。

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これは刈ってしまった後でございますから、池の中に少しばかり、ひとむらの刈り残しがあるだけでございます。じつは、この刈り残しには、深い訳があるのでございます。




わたくしが長靴履きで水辺に鎌を振っておりますと、葦の根元の浅いところで、なにやら水しぶきが上がっております。水鳥でも潜んでおるのだろう、その程度に思いましたわたくしは、大した注意も払っていなかったのでございます。


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だいぶんに刈り進みまして、そろそろ上に掲げました刈り残しのところに差し掛かりました時でございます。


水のおもてにしぶきを上げていたのは、水鳥ではなくて、鯉でございました。

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それも、一尺は軽く越えて一尺五寸から二尺の、まるまると肥えた野鯉でございました。その数は五匹十匹ではなく、数十の鯉たちが葦の根元でぬらぬらと固まってもつれ合い鱗をこすり合うようにうねうねと身体をうねらせているのでありました。



わたくしはずっと近くに居りましたから、逃げるのならばとっくに姿を隠していたはずであります。それが、すぐ上から覗き込んでも、逃げも隠れもしないのでありますよ。


試みに鎌を置き、手袋を脱いだ両手でそっと水の中を触ってみたのでございます。


すると、意外に滑らかでぬらりとした魚体に指先が、てのひらが触れたのでございます。そのままそっとすくいあげると、しばらく掴まれたままにしておりましたが、やがて面倒くさそうに身体をうねらせて水の中に落ちてゆきました。


うは。これは。逃げないぞ。


ばけつの様なものは無いか? 
とらまえて持って帰ろう。
数日泥を吐かせて臭みを消し、正月用に炊いてしまえ。


わたくしがあたりに視線をめぐらせて鯉を入れる容器を探していた時であります。



凄まじく冷ややかな視線を感じ、鯉たちが群れている方を再び見たのでございますよ。

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しゃああああぁあぁっ!

鯉のかしら分と思われる大きな野郎が、水面から顔を出してわたくしを睨みつけていたのであります。




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立ち去れ不心得者!



鯉のかしらは、間違いなくそう言い放ったのであります。舌なめずりしていたわたくしは、一度に冷や水を浴びせられたようにおののき、そのまま後ずさりして池を後にしたのでありました。



それからふたたび、わたくしは池の葦の茂みに近づくことが出来ず、おそろしい鯉の視線と大喝を、ふるえながら思い出すばかりにございます。
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by yabukogi | 2013-03-06 07:40 | ぶらぶらと歩くこと