その男、薮の彼方に消ゆ

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2011年 05月 28日

トランギア野外珈琲セット2011春

このところ持ち歩いている、トランギアのアルコールストーブを組み込んだ珈琲セット。


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アルコール燃料約3オンスとコーヒ−2杯分の粉を込みで、実測631.1g。


内訳を測ってみた。
.............................................................
MLVファクトリーチタンポット550=87.5g
SPチタンマグ300ml=86.5g
新潟精機製ボトル+アルコール燃料50ml=53.8g
トランギアTR-B25燃料入り=125.1g
自作ステンレスゴトク(上部構造)=26.2g
自作ステンレススタンド(下部構造)=21.2g
空き缶製自作風防=30.2g
クリップ2個=2.7g
SPチタンカトラリ=31.9g
オピネル炭素鋼8番=28.3g
いのうえさんから頂いたイムコ=12.8g
自作の珈琲ドリッパー&ホルダー=8.6g
珈琲フィルター数枚=3.3g
丸タッパ入り珈琲粉=27.3g
ダイソー・シリコンマット=31.5g
ダイソーのランチケース=59.8g
.............................................................
計算上の合計=636.7g



食事をする訳でもないのにカトラリがあったり、オピネルのナイフが混じっていたりする。この辺は邪魔と言えば邪魔だが、コンビニでカップラーメンを買って公園で湯沸かしし、食することもある。まあ遊びなのだからご容赦いただく。

また、実際にはこれだけでは不十分で、水のボトル、珈琲かすなどを処理するゴミ袋を携行しなくてはならん。



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100均のランチケースに押し込んである。なにか、軽くて良いポーチはないものか...




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中身をぶちまけたところ。左手前のアルミ缶製の風防が2ピースに別れている。これがスマートじゃないので、さらに工夫が必要。

自作の珈琲ドリッパーをセットしてあるが、これは以前に書いた記事をご参照ありたし。




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ミニマムで使用する場合、ゴトクをトランギアのストーブにかぶせる格好で使用する。これはあくまでテーブルなどの平らな面があり、かつ湯沸かしするだけ、というような場合が多い。




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GWに八ヶ岳行者小屋で幕営した折りにはこのスタイル。トライアングルの「スタンド」でストーブをハグし、さらにゴトクをホールドしている。スタンド、ゴトクともに魚に打つ金串を折り曲げて加工、接合部は内径3ミリのアルミパイプをペンチバイス(万力)でじわりと潰したチューブに2本の金串を通している。

大げさな、何というかメカメカしくてみっともないのだが、僕はむかしむかし超合金の玩具を買って貰えなかったので、こうして埋め合わせているのだ。この状態の安定感は、たとえ不整地や雪の上であっても抜群で、土の上で、3リットル入るでかいヤカンを満たして乗せても大丈夫だった。

自作風防が2ピースに別れてしまっていてみっともない。1枚にしたいところだが、風防自体に高さを持たせればポットに丸めて収納できない。また1枚だけでは下からの風の吹き込みが強くていけない。やむを得ず、というところ。まだまだ改良しなくては。

この風防は、アルミ缶をつないで加工したもの。500ml缶2本で、必要としているスクリーンのロール分にはちょうど良い。つなぎ目はアルミテープ。可能ならば高価だが耐熱アルミテープかマフラー補修用テープを使う。さらに、風防の上縁は特に、直接炎に炙られるとアルミが変化してぺらぺらになってしまうので、全体を耐熱スプレーで処理してある。薄く3回ぐらい、重ね吹きが良いだろう。スプレーしない「むき身」では、1回の燃焼でぺらぺら化するが、さすが600度までを謳うスプレー、アルミが熱に耐えてくれる。それでも数回使用すると変形してしまう場合があるので、ある程度は消耗するものだと割り切る。

また、ぺらぺら化対策のひとつとして、ホームセンターで「ステンレステープ」という代物を見たことがあるので、これも試してみたい。

なお、金属の加工には、僕は必ず革手袋を着用している。ご留意ありたい。




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燃焼風景。トライアングル状のスタンドのコーナーを跨ぐように風防がセットされている。これでチムニー効果は得られているようで、屋外ならば赤い炎は見られない。




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この状態で使用すると、消火キャップを載せることが出来る。あちちあちちと叫びながら風防を外したり、というところが無様ではあるけれど。
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by yabukogi | 2011-05-28 13:56 | 山の道具のこと
2011年 05月 26日

稲核菜始末記



昨年、初冬に稲核菜という信州の伝統野菜を漬け込んだ


これが大好きだという或る御仁に差し上げたところ、それはそれは鼻息を荒くなさる程にお喜びあそばされて、そのうえ勿体無いことにお褒めまで頂いてしまった。その後も折りに触れ「稲核菜は美味である」とか「稲核菜ならば飯が蓼科盛りである」とか、家々の米びつが小さくなってしまうようなことまでお書きになる。


それらを読まれたらしい別なあるお方から、「お前は稲核菜を売っているのか?」とお問合せがあった。


いや僕は食品製造販売の免許を持っていないので、友人にプレゼントしたのだ、とお答えしたのだが、「俺にも寄越せ」とおっしゃる。丁重にお断りしたのだが、その理由は、もう在庫が無いからなのである。


在庫が無いと一方的に書くだけではナントカ隠しにも似ていけないので、稲核菜の漬け物樽が底を尽き、おしまいの幾株かになったものが台所に運ばれてどのような運命をたどったか、書いておく。


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わずかに残った稲核菜の漬け物。塩抜きはせず、絞るだけに留めた。


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数日分を残しておこう。


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蕪もこれだけ。この味わいを工場長さんは「北アルプスに降る粉雪のようだ」と言う風に例えられた。



乳酸菌が働いて、味わいとしては「すっぱいぞこれは!」というテイストをまとった稲核菜は、こうしてやる。
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油を敷いた鍋に投じてとにかく強火で。



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味付けは、黒砂糖と醤油。



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こんな風にテリが出て来る。

信州では、野沢菜も同じくだが、古漬けになって酸っぱくなると、このようにすることが多い。しかし発酵食品というものは凄いもので、腐敗もせずにこうして保存が効くのだ。先人の知恵というものは、大したものである。

真夏に種を蒔いて、北アのお山がまっ白に装う頃、刈り取って漬ける。来期もたっぷり味わって、一年後の雪解けの頃に、同じように油で炒めるのだ。そしてここに、売り切れです、と書くのだろうか。





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僕は夏のビーチでもないと、ビアを飲まない。んが、この日だけは縁側で、稲核菜を肴にごくごく飲ってみた。


美味くてもだえ死ぬかと思った。
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by yabukogi | 2011-05-26 10:49 | 喰い物のこと
2011年 05月 24日

芋と鶏の炊込み飯

めしと具をあれこれ炊込んでみると、酒の肴になる。


ポットひとつで簡単に作れるならば山の飯にもよろしかろうと、僕なりに工夫を重ねてきた。フリーズドライの「かに汁」を具の代わりにしてみたり、魚肉ソーセージをカレーやキムチと炊込んだり。他にも記事にはしていないけれど、ワカメやツナ缶、塩エンドウ、あるいは味噌で焦がした蕎麦の実など、それはもうめくるめく味わいのハー&モニーを、小さなソロクッカーの中で奏で続けてきたのだ。


未着手の課題があった。芋である。芋を上手く使えないか思案していたのだ。先人たちの工夫はどうだろうと男の料理系の情報源を漁る。やがて辿り着いたブログは【バックパッカーの旅日記】という山歩き&食べ歩きの記録blog。そこで展開されていた『サツマイモと鶏肉の炊き込みご飯』という記事に、僕は膝を打つ思いであった。




芋を米に炊込んで、それぞれの甘みや旨味は堪能できるのだろうが、芋の味わいと米の香ばしさをつなぐ「味のブリッジ」の選択に迷っていたのだ。米と芋だけではもさもさ、ぼそぼそした単調な食感は否めない。できればジューシーでやや脂身系の食材を絡めることによって、味わいも食感も相乗的に高めてやる必要がある。小海老か? とも考えたが、どうも違う。悪くないのだが脂のコクが期待できない上、味覚のレンジが広くなり過ぎてまとまりに欠けるように思える。このように悩んでいたら、幸運にもバックパッカー氏から「鶏肉」という解を頂いたのだ。





僕の場合、味付けは、塩のみとした。素材の持ち味をどこまで引き出せるだろうか。

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材料は、安曇野コシヒカリの無洗米一合。小振り100gほどのサツマイモ、品種はベニマサリであろう。鶏肉は国産の一般モモ肉を160g、地鶏ではない。塩は粗塩ではなく、いわゆる食塩。

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サツマイモは大きめの賽ころ大にカットして流水に放つ。灰汁を流すのだ。

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鶏肉もごく小さめにカットして塩で揉む。そのまま焼鳥にするには塩っぱいだろう、というぐらいを揉む。これが溶け出した脂と合わさって飯粒を、芋をつつみ彩るのだ。

無洗米は、具を考慮して多めの300ccの水に一時間浸す。ポットはDUGのPOTIIを使用。

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これらをポットに投じ、トランギアのアルコールストーブに点火、載せる。沸騰を確認したらスプーンで軽く底から混ぜ、蓋に重しを乗せて12分、弱火を保つ。


12分を過ぎたがまだじゅうじゅう吹きこぼしている。水が多かったようだ。火から降ろさず、さらに2分ほど観察すると、水分が飛んでじぃという音がナベ底から響く。同時に限りなく好ましい香ばしさが、僕の鼻孔を襲う。あぁ... タケータ!





15分、放置する。中を覗きたいが、しんぼうを重ねる。

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開ける。混ぜる。盛る。

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いただく。





美味い。

これは、初夏ならば雨の宵、鰹やらネマガリタケやら川魚やら、そういった季節の素材で酒を愉しんだあとを、しみじみと締めるにふさわしい炊込みである。そもそも稜線での食事なら、生米を炊くまでもあるまい。生米を使うことの多い沢の旅でも、担ぎ上げた芋ではなく沢筋の素材だろう。だから本稿は、山のめしではなく家の飯としてとらまえる。下界のキャンプでも、こういう炊込みご飯がよろこばれることは、まちがいない。



しかし...。芋という素材も、奥が深いものだ。
次回は安曇野産コシヒカリの玄米、芋はベニコマチまたはアヤコマチが手に入れば理想である。さらに信州軍鶏のせせり肉でこれをこしらえたら...。あぁ... また、ごくりと喉が鳴るではないか。
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by yabukogi | 2011-05-24 09:34 | 喰い物のこと
2011年 05月 22日

Androidに地図ロイド

僕のように冴えない野郎は、道具も冴えないものだ。


だからみんながアイポン使っていても、僕だけezwebなんていう20世紀の遺産を使っていたのだ。

Appleが嫌いなんじゃない。白状すると、倉庫の奥に、たぶんSE30が転がってる。僕は漢字Talk6時代にHyperCardで遊んでいたのだ。

いややめよう。



脱線しかけて反省すると、ケータイの話だ。僕はずっとSony派で、かつて世の中を変えた【SO101】という端末に出会って以来、Sonyなのだ。ころころ回すジョグダイアルがあって、これに触れてしまうと一般的な十字キーなんかとても使えない。あれは、恋愛での体験にも似た強烈な感覚として、残るのだ。

やがて【SO201】に買い替え、数年間の蜜月。その後【SO504i】という違うタイプのコロコロ名機が登場し、こいつは3台を使い潰す。とにかく、僕はあのころころのダイアルがないと駄目になってしまったのだ。やがてこの3台目が酔った僕と共に川に墜ちるという運命をたどった後、オークションでも入手不可能。そんな折り、GPSを山で使えたら.... と妄想していたら、検索で【ネコの手も借りたい】というサイトに辿り着く。そこのブログ主が丹念に携帯GPSと地図ソフトの操作性を検証しておられ、ははあ、こいつは超高価なガーミンを買うまでもない....とほくそ笑んでいたのだ。当時、電波の通信圏外でGPSの機能を使うには、これが限られた選択肢のひとつ(オンリー?)だったのだではないか。



その後【ネコの手も借りたい】のあるじ殿には弟子として入門を許され、僕もauの【W53S】を購入、真似して地図ソフトを使用するに至る。この端末は買い替えこそしなかったが、その運命は悲惨を通り越して酸鼻。日常的な落下や衝撃は言うまでもなく、うんこを満たした便器にフォールしたり、夕立に濡らしたり泡立つビアを浴びたり...。しかしSonyのものづくりとは凄いものである。乾燥させれば、ふたたび甦るのだから。うんこの沼から生還した端末を口に当てて会話をする場面は想像したくないものだが、とにかくこいつが、一昨日まで働いてくれた。




そんな或る日。
周囲に一種の陰謀めいた動きがあって、しばらく、僕はauの電波が届かない場所に飛ばされそうな気配である。これは現在進行形で結論をレポートできないのだが、その場合に備え「docomoに替えようか...」と思案をはじめていた。すると、幸運というものは両手を広げ僕をハグしにやって来るもので、僕が庭仕事をしていると、家人がホースでたっぷりの散水を恵んでくれた。じつは、これでも使用可能だったのだが、

「おい。どうしてくれるのだ」
「あなたごめんなさい、新しいのをお求めになって」

こうして僕は端末を替えに、auではなくdocomoに向う



理由はシンプルで、要するに北アの稜線で電波を得たいのだ。
このシンプルな理由で、ショップのカウンターの向こうに居たとても美しい係員に

「エクスペリアを、ひとつ」

と頼むことになった訳である。




ここまでは全部、前置きである。しかもさらに前置きが続く。申し訳なくて、申し訳ない。


新しい端末に、どのような地図サービスを載せようか....
スマートなフォンだから、スマートでクールなアプリがいい。

これはハイカーならではのひそやかな愉しみなのだが、前述のau【W53S】には「山と写真ガイド(山ナビ)」をインストール、地図も北アの東面と南側は全部落としておいて、ハイクの折りには大いに役立てたものだ。これが前述の【ネコの手も借りたい】の茶柱師匠の真似。



最近では【続・外遊び彷徨記】のチャイさんがスマートなフォンを買って、まったく同じく茶柱師匠の真似をしてこの【山ナビ】を導入、丹沢で「うまくいった!」と悦に入っておられる。そんなこんなで、ガーミンを買わなくても携帯のGPSで遊べる時代になったのだ。





ここまでが前置き。

僕は今回の家人による散水事件でお気に入りの携帯端末を溺死させられ、たいへん美しい店員からXPERIA arcを受け取った顛末はすでに書いた。で、さっそくこの端末の本来の使用目的、つまりは北アの稜線で地形図ビューワとして使う、という目的のためにいくつかの準備をする。




■地図ロイド

前述の「山ナビ」では、昭文社(マップル)の地図データを使用している(と思う)。これはこれでなかなかよろしく、操作性も悪くない。んが僕はどうしても「国土地理院」の25,000分の一地形図への偏愛というものがあって、あの等高線の縞々とか岩場を表すゲジゲジマークとかに、萌えるのだ。実際、寝床では地形図を眺めていることが多く、北アの図幅を広げて息子と並んで顔を突っ込み、ふたりでぶつぶつ、ハァハァ言ってるのだから気持ちが悪い。娘なんか近寄って来ないのだ。


また脱線しかけたのだが、とにかく地形図が好きでハァハァなものだから、XPERIA arcには地形図である。正確には電子国土が提供する地形図データであるが、これをXPERIA arcの画面に表示させて、いつでもどこでもハァハァ言いたいのである。そのためのAndroidアプリケーションが【地図ロイド】なのである。
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地図ロイドのことは、これもどちらかというと普段からハァハァ言っておられるロードマンさんのページを見ていただくとして、まぁ、インストールする。




■地形図をキャッシュ

地図ロイドを起動すると、なぜか富士山山頂が表示された。まあデフォルトで表示させるなら日本水準原点か富士山なのだろうけど、僕が富士山に行くことは生涯無いだろうからこっちは「富嶽のブッラクベア」の異名を取る工場長さんに任せ、北アエリアを呼び出す。常念山脈や主稜線が出て来る。何をしているかというと、キャッシュしておくのだ。本体内部に地形図データ、つまりは後立山から常念山脈まで、主稜線は西穂高から北鎌尾根、裏銀座、笠から雲ノ平をキャッシュするのだ。立山劔はもうしばらく行けそうにないから止めておく。ブナクラ峠から赤ハゲ白ハゲ北方稜線経由の劔なんて、あまりにも萌え萌えにこころ楽しくていつの日か数日をかけて出かけたいが、死ぬまでそんな休みはないだろう。いやまて、地形図の話だ。

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地図ロイドはキャッシュ管理が可能で、要するに読み込んである地形図データをどこまで残すか、あるいは上書きするかを決められるようだ。当初ここに間違った理解を書いていた。訂正を考えたが、アプリのvir.アップもあったので、キャッシュについては別項を立てる



■磁北線
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触っていたら、赤いラインが出る。おんや磁北線! 端末を回すとおやおやコンパスになるではないか。当たり前か。しかしこれでどんなにへんぴなエリアに入ってもこれで大丈夫。廃道探索やバリエーションルートでもバチーリではないか。偏角が取られているのか今のところ未確認だけど、まあ7度くらいなら誤差のうち、歩く分には支障なかろう。




■バッテリー

今朝も遅くまで寝床のシュラフの中でハァハァ眺めていた。奥又白の池のほとりから前穂〜明神の稜線に登るA沢のルートを拡大地形図で眺めていると息も荒くなるというものだ。過呼吸で大脳皮質がぷるぷるしはじめて気付いたのだが、バッテリーの減りが速い。これではバッテリー切れで道迷いなんていう死ぬほど恥ずかしい展開になってしまうから、外部バッテリーが必要だ。しかし困ることはない。こういうことまで師匠が人柱になって試してくれているから、パクれば良いだけのことである。師匠というものは、とかく有り難いものである。



(追記:2011/05/23)
【山旅ロガー】という、大変すぐれたAndroid用トラック生成&管理アプリのことを書いていない。GPSで現在地点を取り出し、マップ上に軌跡を作成してくれる。こちらは近日中に、屋外で試してからご報告しよう。







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このストラップ取り付けが、困難を極めた。5.15だ。
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by yabukogi | 2011-05-22 10:12 | 山の道具のこと
2011年 05月 11日

独活(うど)をきんぴらで。

春爛漫の宵。


笊にあけた独活(うど)の穂先、そして皮を眺めると、ぴしゃと舌なめずりを隠せない。
これをどのように仕立てて、今宵の酒を愉しもうか、ひと思案が始まるのだ。

天ぷらも、いい。
さくりと歯ごたえをたのしみながら、
くちいっぱいに広がる春の香りを堪能できるだろう。


いっそ、味噌でくるんで炙り焼きにしては、どうだ。
ほろ苦さが香ばしさをまとって、それこそ

「得もいわれぬ...」

味わいになることだろう。



掌の湯呑みの重みが消えて、最初の一杯を飲み干したことに気付く。
なみなみと注いだ安曇野明科の銘酒「広田泉」が、
いまは僕の胃の腑のあたりで鎮まっている。
たまらなく、美味いひと口だった。染み渡るような、味わいであった...。




きんぴらにしよう。
独活のこしらえが、この瞬間に決まる。


独活の穂先と皮。
前の日に伯父の畑を手伝った折り、ひとかかえも持たされた土産。
前夜は茎の太いのを選んでくるりと皮を剥き、
まっ白なその軸をわずかに流水にさらし、薄くそぎ切りにして酢みそで味わっている。

その際に残った皮と穂先が、いま、目の前にあるのだ。

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皮はややあくが強い。
千六本、昨今はこのような呼び方をしなくなったけれども、
燐火の軸よりやや幅広めに包丁を入れる。
刻んで流水に、しばらくさらす。
流し過ぎると香りまでが消え去って味気ない。
この加減が、難しい。
穂先はあくが少ないので、割るようにして太めに揃える。
こちらは水に、さらさない。



鉄鍋に胡麻油を敷く。
温まったところで、独活を放り込む。
火力は強いままがいい。

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油が回り、火が通る。ひとつまみを口に放り込む。
前夜、酢みそで味わった白い軸では及びもつかない、
野趣溢れる春の山の味わいが一瞬に弾け、理性が押しつぶされそうになる。


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たかのつめを投じる。


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砂糖を加える。
我が家には白い砂糖はなく、唐黍の色を残したものを使う。




火加減は強いまま、醤油で味を整える。香りに、目眩を覚える。

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小鉢に盛ったところで、湯呑みを携え、台所の隅に向う。
冷やした「広田泉」をふたたび取り出し、とくとくと音を立てて注ぐ。




窓の外は雨。
降りけむるように、続いている。
山の雪解けが、いよいよはじまるのだ。
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by yabukogi | 2011-05-11 13:42 | 喰い物のこと
2011年 05月 10日

魚肉ソーセージのキムチ味炊込みご飯

さあ、飯だ。

今日は【魚肉ソーセージのキムチ味炊込みご飯】だ。

材料と道具を揃えよう。
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火器はトランギア。
ナベはDUGのPot-II。
このナベは毎朝二合の飯を炊くために、台所に置かれてる。
もう、山道具じゃないのだ。

米は、無洗米の二合を500ccの水に浸しておいたもの。
吸わせておいて一度水を切ると、二合で100cc分を吸っている。
だから炊く時は、別に400ccの水で良い。
イメージとしては、出かける前に水に浸しておいてザルで水切り、
ジップ袋かなにかで携行する感じだろうか。
沢とかテン場だったら、その場で水に浸すのだろう。


左上がストーブとアルコール燃料、燃料は2オンス近くを消費。
魚肉ソーセージはお好みで。
小さな容器は、桃屋の【キムチの素】。
日本フリーズドライ(株)の【豚キムチスープ】をひと袋。
プラス、青菜系の混ぜご飯のもと、乾燥小エビ、刻み海苔。
刻み海苔はパスタソースの「たらこ」についてるやつ。

ナルゲンに水400cc、ナベと米。

 ◆◇◆

魚肉ソーセージとキムチのマリアージュを発見したのは、偶然。

ある昼下がり、家でランチをこしらえていて、見つけたのだ。
僕にとって至福のランチは、もちろん豚骨。
トッピングにモヤシを茹でたりにんにくを揚げたり、してた。
ふと、動物性タンパク質が何かないか探したら、魚肉のソーセージが。

こいつを切るとき、理由もなく辛いよね。
包丁入れながら思わず「あうぅ...」とか声が出てしまう。
とにかく、魚肉ソーセージをフライパンで炒めながら、
偶然にキムチを入れようという展開になる。
キムチといっても前述のように、桃屋【キムチの素】なのだけれど。
こうしたわけで、この日のランチは具がテンコモリのマルタイ、
ただしスープはグリコ社のサードパーティー製豚骨スープ。



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....なぜか、ヴィジュアルにすると、滑稽でしかない。
左側の具材が、キムチの素で炒めた魚肉ソー、これが、
「はうっぅわうっ」という嗚咽を堪えきれぬ美味さだったのだ。


脱線しかけたのだが、これが今回のテーマの伏線になる。

 ◆◇◆

とにかく具材と米を、全部ナベの中に放り込む。
キムチの素もひとさじ、加える。
水を注いで、火にかける。

DUGのPot-IIをTR-B25に乗せて飯を炊く時は、
強火数分で沸騰、ナベのふたに重しを乗せて弱火にし、12分。
これで美味い飯が炊けるのだ。



炊けた。
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味が薄かったのでトッピングに、キムチの素を垂らす。

うむむむ。
激しく美味いのだが、期待値を超えてくれない。
期待通りでしかない。


噛み締め、咀嚼しながら、刻み海苔をどうしようか?
などと想念がよぎる。

期待値を超える美味さだと、こういう雑念が起きないのだが...。





豁然と、黄色い円形の図形が脳裏に浮かび、留まる。
そうか! これであったか。

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魚肉ソーセージのキムチ味炊込みご飯、
仕上は玉子の黄身をまとって。




(追記:2011/05/22)
作り直してみた。乾燥野菜系の具、ならびに乾燥小えびは、使わない方が良かった。具を魚肉ソーセージのみとすることで余計な食感がなくなり、いっそうの美味しさであったことをお伝えしておきたい。
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by yabukogi | 2011-05-10 17:14 | One Pot Cooking
2011年 05月 05日

春はウイスキー。

幕営団春幕営、今年は行者小屋。
前夜祭、松本の自宅にて、前乗りしてくれた仲間たちと乾杯。
刺身、オードブル、海鮮サラダ、寿司。
ビア、焼酎、ウイスキー。


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南沢沿いの道




行者小屋初日、昼食。
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僕の昼ご飯は【FDスープで仕立てたカッペリーニ】。
皆さんにも試食していただき、好評だった。
以前にOne Pot Cookingと称して試作してみたもの。
スープはまたもや無印のミネストローネとオニオンのブレンド。
雪があるお山でも、いけた。

今回の火器はトランギアのアルコールストーブ【TR-B25】を選択。
燃料は350mlを用意したが、珈琲や白湯作りなどで使い切ってしまう。
必要燃料を正確に予測することは今後の課題。
場数を踏むしかない。

ストーブのところに奇妙なスタンドが写っている。
このことは黒い自作風防と併せて、いずれまた。
(>>後日こちらにアップ



行者小屋初日、晩飯。
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僕の晩ご飯は【豆腐なんか入っていない麻婆丼】。
そして何はなくとも、ウイスキー。

【豆腐なんか入っていない麻婆丼】とは
アルファ毎をお湯で戻し、レトルトの麻婆ソースをかけただけのもの。
ふざけているにも程がある。
しかし疲れた身体に染み渡るような美味さ。
その凄まじい破壊力に、今後の定番と決める。

次回から、キムチとクルミのトッピングを添えよう。






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赤岳




行者小屋、二日目朝食。
ツマミをわずかに、腹に収める。
ウイスキー。

【追記】
何故か「クルミのトッピング」というアイディアがこびりついていた。
酒で朦朧となった記憶を遡りつつ、Nut's軍曹から
「お鶏様をサンドしたクルミのパンのサンド」を
ご馳走していただいたことを思い出す。
そう。この朝は、ジューシーなチキンのローストをサンドした、
風味豊かなクルミと全粒麦のパンを味わったのだった。

記憶ではなく、たましいに刻まれた味わいに、感謝!





行者小屋、二日目昼食。
ウイスキー、ウイスキー、ウイスキー。




行者小屋、二日目夕食。
ソルトクラッカーやクリームチーズ。
そして、ウイスキー。




行者小屋、三日目朝食。
「クリームブラン」ブルーベリー味か何かを齧る。
テルモスの白湯。
美濃戸口まで降りたら、
あるいは茅野の街まで降りたら、
天ぷら蕎麦をいただこうと、こころに決める。




下山。
一足ごとに「てんぷら」と唱えながら足を運ぶ。
てんぷら。
てんぷら。
堰堤を越えて美濃戸の赤岳山荘に休憩。
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お品書きには「天ぷら蕎麦」が無い。
が、「肉蕎麦」があった。
抱え込むようにして味わう。

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帰路。 
茅野駅から、中央線下り電車。
やって来た各駅停車で、松本へ。
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松本駅からは3キロを歩く。
昼前に帰宅。
ウエアを洗ってクッカーを片付ける。
ねこを膝に乗せて、ウイスキー。




反省点は、アルコール燃料が不足したこと。
またしてもカメラを持って行かなかったこと。
そして、山頂をひとつも踏まなかったこと。

みんなみんな、ほんとうにありがとう。
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by yabukogi | 2011-05-05 13:49 | その他の山域