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2011年 02月 27日

こたつ陽だまり、手慰み

懲りない男というのもいる。


彼(か)の男。02月19日にトレースすら無い焼岳に赴き、そのまま上高地に降りて氷漬けの幕営。数日後の02月25日、この日は春一番が列島を吹き揺さぶった日なのだが、こんな日に美ヶ原で想像を絶する烈風に嫌というほど叩きのめされ、その翌日には、懲りずにまた釜トンネルを歩いてくぐって長塀尾根を蝶ヶ岳方面に日帰り偵察。考えられない変態行為ではある。(追記:さらにその後、03/05-06と単独テン泊で突撃!)


彼の男、ご近所の盟友、戦友とも言うべきにゃんこ先生がこんなエムな日々を送っていると、いっそう僕はコタツから出る気にもなれず、陽だまりに手慰みのときを過ごす。



こっそり書けば裏山に尻セードに出かけたり、温水プールで終日身体をほぐしたりはしているけれど、彼の男のような変態にはなれぬ。あれやこれやと、回らぬ知恵で自作三昧、手慰みのときが過ぎてゆく。山の雪は、締まってゆくのか、融けてゆくのか...。




■アイゼンケース

たしか昨年、カモシカでBDのクランポンケースを買ったはずなのだが、せがれの小物入れになってしまっている。Wiiのリモコンやソフト、おやつを入れて友達の家に出かける際のキャリーバッグになっているようだ。そこで同じものを買い足したら、家人の温泉道具携行バッグになってしまった。哀しくて何も言えない。ならば自作だ。


プラダンと呼ばれる素材がある。ポリプロビレンでできた段ボール構造の軽い板で、ホムセンで普通に売っている。引っ越し屋さんがエレベータや廊下の養生(保護)をするあのプラスチック、としてお馴染みのやつだ。こいつがなかなか、ねばっこい強度がある。アイゼンを放り込んでおくケースにしてしまおう。


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僕が履いているのは、サレワの古いクロモリアイゼン。とにかく、でかい。中身をセミワンタッチに替えたいのだが...

> まるでファクトリー!
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by yabukogi | 2011-02-27 18:42 | 山の道具のこと
2011年 02月 20日

上諏訪温泉・片倉館

千人風呂、という方が馴染みがある。



松本市内の温泉施設で怖い思いをしたからではないが、上諏訪の湯に浸かる。諏訪の湖は、典型的な構造盆地に生じた湖で、ここがこの列島の骨格の継ぎ目にあたることを示している。実際、湖畔に立って、あるいは高速道路から周囲を眺めてみるとそんな気になる。前方に八ヶ岳を眺めて、振り返ると穂高が聳えている。すこし高台に上がると甲斐駒方面も凛々しい。ちくしょう、この土曜日は快晴で、あの雪稜、あのリッジに立ってる人も居るだろうと想像すると、へその辺りがぷかぷか音を立てそうだ。



とにかく諏訪で用事を済ませたら、快晴の八ヶ岳と穂高の連峰が見えてしまったので、悔しさを紛らすために千人風呂に来た。ふん、僕は千人風呂より仙人池の方が好きだけどな。



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様式はごっちゃになって何式とも言えないが、大正から昭和にかけて活躍した建築家・森山松之助の作品という。以前に来たとき、うちのちびどもは「教会みたいだ」と言っていた。教会なんか行ったことないくせに。

> とにかくいい湯だなぁ
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by yabukogi | 2011-02-20 17:07 | 湯けむりのこと
2011年 02月 17日

ムッシュ・バタフライ

ムッシュと初めて会ったのは、もうずいぶん前のことだ。



郊外の山ふところに砂防ダムがあって、堰堤の上に彼は居た。五月の陽光が眩しい日だった。ほんとうに、直前の肌寒い日々は冬が逆戻りしてきたかと思えるほどだったのに、その日は初夏のようだった。僕は山菜を採ろうと昼過ぎからその山に向って、山の中の堰堤の上に、オイルを塗った肉体を晒しているムッシュに会ったのだ。

ムッシュは、僕に気付いて姿勢を変えると手招きをした。赤と黒のビキニ、逆三角形のボディ、刈り込んだ口ひげ、短い髪... フレディ・マーキュリーが甦ったのかと思ったぐらいだ。そして何より印象的だったのは胸毛が蝶の形にカットされていたことだ。手招きは人なつこいようでもあり、ぎくしゃくした動きにも見えた。僕は金縛りに遭ったように硬直しかけたのだけれど、一歩こちらに向って足を踏み出したフレディ、いやムッシュ・バタフライの動きで呪縛が解けるのを感じた。後ずさりしながら、たしか首を左右に振りながら、彼の視界から去ろうと逃げ出したのだ。彼は堰堤から僕のいる林道までは追って来ることなく、僕もまた森の奥深くに、逃げた。どこをどう辿ったかも定かではなく、松林の中を随分と歩いて帰った記憶がある。



初めての邂逅から3年後ぐらいだろうか。僕は懲りずに、というかすっかりムッシュのことなんか忘れていて、同じ山に来た。林道の終点のさらに奥にちょっとした岩壁があって、岩に触ったり懸垂下降の練習をしようと思ったのだ。だからロープとエイト環なんかが詰められたバッグを荷台に載せて、カブのエンジンをとことこ鳴らして。堰堤にさしかかった時、ムッシュのことをいちどに思い出した。そういえば一昨年かその前、ここに変な兄さんが居たよなあ。あのひと、ナニの人かなあ。

その日は無人だったのでそれっきり、ムッシュのことは忘れた。岩壁をぎこちなく登って上の方にある赤松の太い樹にスリングを掛けて今度は懸垂で降りて、そんなことを何度も繰り返した。登る方はさっぱりだったけど懸垂のコツは忘れてはいなかったようで、うん、これならまた山でこうして行動できる、と手応えを感じていた。というのも、僕は10年ぐらい山遊びから離れてしまっていて、身体はニコチン漬け、運動は皆無、徹夜仕事に追いまくられるような日々を送っているという有様だったのだ。



気を良くして、また山遊びしよう、道具も少しずつ揃えていこうと考えながら、この岩場には何度か足を運んだ。けれどもムッシュのことはそれっきり、姿を見ることもなかったから、僕の記憶からは消えてしまったのだ。結局、僕はその後事故にあって右腕があまり調子よくないものだから、この岩場に来ることも絶えてしまった。山菜採りにはもっと良い場所を見つけたし。




ついこの前のことだ。
僕は市内の温泉に、ひとっ風呂浴びに出かけたのだ。市内の温泉と言ってもたくさんの温泉がある。たとえば白骨温泉も上高地の温泉も、市内なんだ。とにかく朝の開館時刻に合わせて出かけ、まだがら空きの湯を楽しんでいたんだ。誰もがやるようにサウナに入って汗を噴き出せながら、あたまの中を空っぽにして過ごしていた。うむ。たまらん。しばらくひとり、目を閉じていたのだけれど、ぎいぃと木のドアが開いて誰かが入って来た。そっと薄目を開けてその姿を捉えたとき、入ってきた男の胸の部分に、くっきりとした蝶の形が認められたのだ。僕はしずかに、とても静かに数年前の砂防ダムの堰堤に立っていた男のことを思い出していた。あぁ... フレディ... いや、ムッシュ・バタフライ。




僕は絶対に目を開けたり視線を合わせたり会話の糸口になるようなことが無いように、最大限の努力を払った。もの凄い緊張で頭痛が始まるまで。だって、誰かが入ってきたからといって入れ違いに出て行くのって、却って不自然だろう? 1,2分の苦悩の時間を置いて、僕はさりげなく立ち上がろうとした。するとまたぎぃとドアが鳴って、今度はゴマシオ頭の男性が入ってきたんだ。僕は席を譲るような仕草で出て行こうとしたら、白髪の男性から「いまちゃん」と声を掛けられた。あぁ、某之湯旅館の板前さん。顔見知りというか仲間内というか、そういう間柄の人だ。僕は板さんの向こうにいるムッシュの視線を板さんの身体で遮りながら、ほんのわずかな時間、世間話をした。そして話の途中ながら「いやもうふらふらです、出ます」と言い捨ててサウナを後にしたんだ。



水風呂に一時間は浸っていたいぐらい、身体が熱かった。けれどもそんなことをしていたら、フレディ... いやムッシュ・バタフライが出てくる。これは避けたい。だから格好ばかりにシャワーを浴びて、僕は慌ただしく着替え、汗が吹き出るのもそのままにカブに跨がって温泉地から離れたかった。スロットルを開けると、真冬の風が心地いい。しかし心地いいのは最初だけで、身体の熱がどんどん奪われていく。途中でカブを停めて、丸めてバッグに押し込んでいたシェルを着込んだ。それでも寒気は歯をガチガチ鳴らすほどになってきて、僕は氷漬けにされたような気分だった。交差点で青信号を待ちながら、僕は何のために温泉にまで出かけてきたのか、もう判らなくなっていた。ちくしょうフレディ... いや、ムッシュ・バタフライ。お前のせいだ。



今日こんなことを書く理由なんか、何もないのだけれど。
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by yabukogi | 2011-02-17 10:58 | 書くまでもないこと
2011年 02月 14日

スタンド改造のこと

アルコールストーブで、まだ遊んでいる。


550mlのチタンポットにすっきり収めたくてあれこれ弄り回していたら、ポットとマグの間にできる、未利用スペースが気になって仕方がない。ここをうまく使えないものか?


答えはスタンド(五徳)にあるとみた。それではこのスペースに収まるスタンドを作ろう。前回のやつから大幅改造。


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ストーブは、前回に触れたスチール缶の底30ミリぐらいをカットしただけのもの。この内側にアルミメッシュとアルミ板を巻いてある。この構造を選んだ理由は、放置民のいのうえさんが【俺流・ミニマムサイズクッカーセット】として紹介されていた記事の中にヒントを得た。ここではT's StoveさんのSIDE-Bが使用されており、燃料ボトルがSIDE-Bにすっぽり収められている。ははあ、こうすればコンパクトに収まる訳である。

上の写真では赤い缶のストーブがアルミ容器に載せられているが、これはただの補助台。ストーブを直置きして地面に熱を与えない、あるいはストーブを冷やさないための応急処置。このへんの、ストーブ本体を保持する仕組みとかが、まだ途上なのだ。



スタンドは「ワイヤーコング」とでも名付けようか...
奇妙な格好だが、ナベに500ml程度の重量では安定感にも問題なさそうである。開閉具合を調節すると、エバニューやSPの300mlマグも載せられる。後述するが、飯を喰っている間に、珈琲用の湯をマグでも沸かせるのだ。


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ポットの中はこうなっている。当初無駄なっていたスペースに、スタンドとCarbon Feltが詰められている。このCarbon Felt、ネコの手も借りたいお師匠から、以前にいただいたものだ。うん、めいっぱい押し込んだ感があって、ようやくすっきりした。



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中身を全部引っ張りだす。高さ81ミリ、外径103ミリの中に、ごっちゃりではある。

食事のイメージとしては、マカロニや麺を茹でて粉末スープで仕立て味わい、珈琲も愉しもうという感じの軽食。別にバゲットやパン、おにぎりを加えたらボリュームランチにもなるだろう。飯が先か珈琲が先か、好みもあろうが僕は前後だ。先にポットで湯を沸かし、インスタント珈琲一杯分の湯をもらう。これを飲んでる間にパスタを煮込む。食後の珈琲の湯は、マグで直接あたためてもいい。

なんだかややこしい? ポットは湯沸かしに限定してドライフーズのみの献立もずいぶん試してみたのだが、やはり麺モノは短時間でも茹でた方に部がある。食感が違うのだ。あえて付け加えれば、食後にポットを拭い清める手間を面倒と思わぬだけの美味いランチを工夫したい、というところか。





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珈琲でも楽しんでこようと、支度して外に出る。雪を盛り水を100ccほど加え、燃焼開始。



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10分近くかかったが、湯が沸き始めた。



ドリップ式一杯だての珈琲セットの封を切ってから気がついた。
雪の上に鳥の糞が多い。里山だから、そんなこともあるだろう。

...んが、ささ、さ、猿の糞まである。



飲めないよ俺。
森の土に雪に、無造作に湯を捨てこぼす訳にも行かない。
冷めるまで待ったら、ケツが冷えきってしまった。

ちくしょう、猿め。
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by yabukogi | 2011-02-14 11:35 | 山の道具のこと
2011年 02月 12日

FREELIGHT、始動。

アウトドア道具の世界に、個性的できらりと光る提案が続けられている。ただ単に超軽量や高機能を謳うのではなく、道具を使うよろこび、道具を選ぶ愉しみ、そして道具を考える醍醐味を教えてくれる興味の尽きないプレゼンテーションがあるのだ。


たとえばアルコールストーブでありながらエスビットストーブでもあり、夜の帳に包まれて酒を飲むときにはオイルランタンにもなる、そんな道具の提案。山で酒を飲むときの明かりがみんなLEDになってしまって久しいけれど、このオイルランタンの明かりでウイスキーをちびちび舐める時間を持てたら、そんな人生はけっこうしあわせだろうと考えさせてくれる。いや、そんな時間を持ちたくて、体験を得たくて、山に行く時間を作ろうとか仕事を効率的に終わらせようとか、あるいは家族の理解を得ようとか、つまりは人生を前向きに考えさせてくれるのだ。


そんな愉しい道具たちを製作・販売していたショップが、このほど新しいブランドを立ち上げて活動を始めた。「自由に軽く!」がコンセプトと聞く。きっと、今後さまざまなギアやアイテムが提案されるはずだ。わたしたちが自然と向き合う時間を、やさしく満たしてくれることだろう。


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※スクリーンショットは、2011年2月現在



FREELIGHTのショップへ

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by yabukogi | 2011-02-12 10:32 | 山の道具のこと
2011年 02月 09日

白きたおやかな豚骨

そこには、軽い気持ちで立ち寄ってはいけなかったのだ。



2011年の、まだ早春というには早すぎる2月8日、たしか火曜日だったように覚えている。僕はちょっとした所用を午前中に済ませ、松本駅前の路地にたたずんでいた。ランチには少し早い。実は、この通りには豚骨屋がある。こう書くと違和感があって、実際にはその時、僕は豚骨やの真っ正面に居たのだ。


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何度も入ったことがあるし、おまけにここのラーメンは大好きなんだ。いや。これは少し正確じゃない。僕はここのラーメンしか、食べない。もっとも、いつもは浅間温泉に近い本店の方に行くのだけれど。とにかくランチには少し早い時刻、松本駅前の繁華街の豚骨屋の前に、僕は立ち尽くしていたんだ。



僕にとって、ランチというイベントは果てしなく重要であって、軽々に決めたり変えたりできることじゃない。いわば、山に行く、というおこないと似ている。山にでも行こうか... って山に入るひとは居ないだろう? そんな風に、前の日の晩飯、直前の朝飯、さらに今夜の晩飯の予定、こうした流れの中にきちんとポジショニングされなくちゃいけないんだ。だって、奥多摩に出かけた帰りに白馬の温泉に浸かって、っていう風には、東京のハイカーは考えない。ランチも同じで、ちゃんと前後のメニュー構成と密接に関わってくる。こんなことを書いてるけど、実際には、ある。今夜はカレーよ、って言われてたのに社員食堂でカレー食べちゃったり。



まわりくどくなって、済まないと思う。つまりはこうだ。僕は、僕にとってランチがとても大切なことで、計画的に何を何処でどう食べるか、納得のいくランチにしたい、と常々考えていることを伝えたかっただけなんだ。



じつはこの朝、家で豚骨ラーメンをつくって味わっていたんだ。

>> とんこつ、豚骨...
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by yabukogi | 2011-02-09 11:09 | 喰い物のこと
2011年 02月 07日

酒とネオンとカツ丼と

まちの酒には、悔いが残る。


何軒かのドアを開け何本かのボトルが空き、
何回かタクシーに乗り込んだのは覚えているけど、
何処で何をしたのか、もうわからない。

財布の紙幣がすっかり消えているのに膝に青あざができていたり、
携帯電話の待ち受け画面が書き換えられているのに
愛用のグローブが見当たらなかったり、
ご婦人の名前と電話番号らしきものが書かれたカードが
ポケットに押し込んであったりするけれど、覚えていない。

そもそも「みれい」って誰だ。







山で飲む酒は、こんなに複雑怪奇じゃない。


テントを張って寝袋を干して、
まだ高いお陽さまを仰いで地べたにケツを据え、
プラティパスに入った1リットルのウイスキーをちびちび舐めながら
悠然と稜線の風景を味わい、
サラミかチーズを齧って深呼吸して夕暮れ前にいちど眠りに落ちる。

曲を決めろとか見知らぬ女性のドリンクがどうとか、
カードのサインをしろとかフルーツがどうとか、
そういう煩わしいことが一切ない。
少し眠って山小屋のトイレで放尿してからクッカーで湯を湧かして
アルファ米を戻して腹がくちくなると遠く八ヶ岳辺りから月が昇る。

母親でもないひとをママと呼んだり、取引先でもない人から社長と呼ばれたり、
そういう面倒臭いこともなく夜が来る。
夜が来たことに気付かないうちに眠りに落ちて、
稜線をどこまでも歩いている夢を見て、夜明け前に目覚めるだけだ。

化粧の上手なひとと赤外線を交わしたり
趣味でもない歌謡曲を口ずさんだり
真夜中に寿司屋の暖簾をくぐったり、
そういうややこしいことがない。





悔やむまい。


たまにはつき合いが大事だってこともわかってるのだ。
おのれひとりで生きている訳ではないのだから。
そうだ、つまらない話に相槌を打ったり、
初めて会うお嬢さんの悩み事を真剣に聴かされたり、
名前も知らないひとの寿司代を払ったりすることも、
きっと僕の人生の肥やしなのだ。


その肥やしから実りを得るために、僕は朝飯のことを考える。
朝飯というものがどれくらい大切か、僕はきちんと理解しているのだ。
だから朝飯を、ちゃんと食べるのだ。


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めしは、どんぶりの「ツライチ」が基本なのだ。

>嗚呼悶絶のソースカツ丼...
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by yabukogi | 2011-02-07 12:14 | 書くまでもないこと
2011年 02月 04日

とんこつ狂想曲




ふだんの豚骨。

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ネギをメインに、わかめ、キムチ、高菜漬けを投入。
いつも書くけどネギは絶対に青ネギでなくちゃいけない。




にゃんこ先生が、ある日、お土産をくれた。
うれしい、叫びたくなるようなお土産だった。
だから考えられる限りのトッピングを、考えられるだけ。

>そこまですることないだろう...
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by yabukogi | 2011-02-04 16:02 | 喰い物のこと
2011年 02月 01日

ミニマムめし道具

家に居場所がない。

だからわずかでも時間ができれば外に逃げる。それが小一時間の息抜きでも、僕にとっては獄舎を後にシャバに出るような気分なのだ。出かけた先、それは裏の丘や果樹園の陽だまりや墓地の片隅なのだけれど、そこでささやかなランチを、カフェを愉しむ。コンパクトでそこそこライトな道具を携えて。

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ふだん使いのポットが何となくDUGの【POT-I】ばかりだ。そろそろ違うポットを持ち出そう。よし、バガブンドさんのところの【MLV Ti-550 CookPot】だ。いつもなで回しては頬ずりするばかり、これからは山道具らしく外に連れ出すのだ。


500mlの湯沸かしは、これで問題ない。ではカフェ用のマグを選ぼう。家で酒を飲む専用のエバニューのマグ300があるからこれをチョイス。ポットの中に納めると高さもちょうど良い。隙間があるから、ここに風防を巻込もう。僕は【金麦スクリーン】と呼んでいる。


さて。300mlマグの中にストーブ、スタンド(ゴトク)、燃料を納めなければならん。手持ちの物ではどうしても納まらないから、少し工夫しみてる。




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左上からMLVの550mlポット、金麦スクリーン、燃料ボトル(後述)、左下から300mlマグ、自作スタンド、赤いトマトジュース缶がストーブ本体、その上の灰皿みたいなキャット缶はストーブの補助台。

<一部加筆>
自作アルコールストーブに関しては、以前からあれこれ、加圧式とか開放式とか鼻息Z号とか、メタルキャンドルとかいろいろと空き缶中心に試行錯誤を繰り返して来た。しかしぜんぶ挫折。そう、どれもうまくいかないのだ。そこでもう開き直って、スチール缶の底部を「皿」のように使用し、カーボンフェルトを詰めたりもせず、この皿でちろちろ燃やすことにした。しかしこのままじゃ燃焼が不安定だから、内壁にぐるりとアルミ板を巡らせて、毛細管現象で壁面を上がってくるアルコールを同時に加熱する仕組みを採用。ただ、アルミ板が壁面に密着してしまうとマイクロ爆発がぽんぽん起きて、燃料をぼしゅっぼしゅっと噴射まき散らしてしまう。これはよろしくないので、薄いシート状の部材を挟んである。シート状の部材には、カーボンフェルトやスチールウールも試したが、極薄うすうすのアルミメッシュが最高、もっとも安定した炎を上げてくれる。




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キャット缶だが、これはスタンドの形状設計が駄目なため、スタンドだけでストーブを保持できない。これを解決するため「にゃん太のおねだり・しらすとチキン」か何かの容器を転用している。キャット缶には薄い磁石を貼り付けてあり、スチール製のストーブをしっかりとハグしている。灼熱の抱擁なのだ。




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結果的にストーブの形状が「ただの皿」的になったため、この中に燃料ボトルがすっぽり入る。当初はナルゲンの広口60mlを考えていたが、高さがありすぎてポットの蓋が閉まらない。ホムセンを覗くと溶剤のボトルがあったのでこれを使用。が、これは材質が「ポリエチレン」とある。もしかしたらアルコール燃料への耐性に欠けるかも知れない。




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スタンドと金麦スクリーンは、550ポットに最適化してある。燃焼状態ではスクリーンがすっぽり覆い、多少の風は遮ってくれるだろう。




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ドライヤーの風を当てて見ると、下から吹き込んだ風がチムニー状態を引き起してくれた。500mlの水道水を05分50秒台で沸騰させている。なお室温は14度、僕が暴飲暴食にまみれつくすあのキッチンである。



まだまだ改良改善の余地多数。とくにスタンドに使用するべき蝶ネジが、寸法の問題でただの六画ナットに置き換えられている。薄型の蝶ネジ的なものはないだろうか...。金麦スクリーンも、炎に炙られると異臭を発する。塗装が焼けるのだ。チタンフォイルを購入しなければ...。燃料ボトルのことは上にも書いた。劣化腐食が起きないか、観察中である。



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重量は、燃料を含まずに212g。僕のスキルではこれ以上の軽量化は難しそうだけれど、プラス燃料と水、粉末スープやプレーンクラッカー、あるいはバゲットなどを加えればランチが叶う。

収納だが、きっちりぴったりハマり込んだような気がしていたが、こうして見るとすかすかである。粉末スープ、珈琲やチャイのスティック、ライターなどが収納できた。これはこれで佳しとしよう。



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携行時はフタを逆さまに。



【追記:2011/02/15】
■ゴトクのこと
ゴトクがこれでは、いまひとつ満たされない。そこであれこれ、主にゴトクの形状を大幅に見直した結果、全く違うゴトク=スタンドをこしらえた。くわしくはこちら



【追記:2011/02/15 02/25】
アルコール容器に使用しているポリエチレン製溶剤ボトルについて。同じものを2個用意して、ひとつは放置観察、もうひとつは携行使用している。放置している方はさかさまにして、キャンプ部分が常時アルコールに接触するようにしておいた。ひと月近くが過ぎた現在、肉眼で観察できる変化は見られないようなので、僕個人としてはよしとする。
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by yabukogi | 2011-02-01 14:24 | 山の道具のこと