その男、薮の彼方に消ゆ

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2009年 11月 29日

もえろ、スパイシー

我らが【純情幕営団】の幕営部長、ことkimatsuさんは、SBのわさび缶にCF(カーボンフェルト)を仕込んで、アルコールストーブ【CF Wasabi Spirit Burning Stove】として愛用しておられる。


この小さなストーブ、SideBよりは大振りで、素材もスチールだから極限に軽いということはない。しかし愛嬌があるのだ。ご想像いただきたい。ハイクの日、尾根を歩いて展望の良いピークに着く。さあ、ランチだ。ごそごそ、銘々が食い物や火器を取り出す...。


もし、あなたの仲間の誰かが、ザックから「ころん...」とS&Bのわさび缶を出してきた瞬間、あなたはこれを火器だと思うだろうか? さらに、アルコールを注いで火を点けて湯を沸かすなんて、想像できるだろうか? そう、これを目にした誰もの顔がほころぶような、魔法のようなストーブなのだ。


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▲これは部長のオリジナルではなく、僕の類似品

で、続きが...
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by yabukogi | 2009-11-29 15:24 | 山の道具のこと
2009年 11月 26日

槍ヶ岳に、朝が来る

駄ネタで心苦しいのである。松本から見える槍ヶ岳に、朝の光が届く瞬間のおはなし。

幸いにして恵まれたこととして、窓から常念岳と槍の穂先が見える。有り難くてありがたくて、何物にも代え難い。ということはつまり、山に行けない日が続くと、生殺しである。以前どこかにも書いたが、鰻屋の隣に住んでいながら毎日茶漬けを喰らうが如く、時として相当に悩ましい。奔放な貴婦人の部屋に飼われた鳥籠の鳥である。

日帰りして下山後に眺めると、降りてきたことを悔やむ。ああ、嫁から家族から罵倒されようと、天幕から眺めたかったと。その苦しさが、窓辺の眺めをいっそうシリアスにする。


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冬の朝、窓辺に立つとこのようである。ふん、輝いておる。



2年分、季節だけで並べて見てみる。以前からご愛顧の方には申し訳ない。

で、続きが
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by yabukogi | 2009-11-26 00:00 | 里から眺める山
2009年 11月 24日

王ケ頭 09/11/24

今日は、近所のじんさん(山行備忘録)が爺ヶ岳を歩いてるはずだ。稜線は、どんな様子だろう...。厳冬期に突入する前の、最後のチャンス。黒部の谷を挟んで冬の劔と対峙するなんて、素敵すぎる。朝、窓からモルゲンロートに染まる常念岳を眺めていたら、僕も我慢が出来なくなってきた。


ううう。仕事が手につかないから、裏山の散歩に出かけよう。美ヶ原なら、ぶらっと出かけられるだろう。


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▲標高2,000m すっかり雪に覆われていた

...そして続きは
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by yabukogi | 2009-11-24 22:07 | 筑摩山地・美ヶ原
2009年 11月 19日

初冬の展望

眺めただけのお山の姿で、お茶を濁す。

北アルプスの冠雪は少し遅れ気味だけれど、11月17日の降雪で、いくらか白さを重ねている。

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▲2009年11月19日午前11時の常念岳
高曇りというのだろうか、薄墨を流したような、色彩のない風景である。



昨年いまごろは?
 と過去の写真を眺めたついでに引っ張りだしてきた。以下、お茶請け程度に、どうぞ。

そして続きは...
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by yabukogi | 2009-11-19 11:47 | 里から眺める山
2009年 11月 16日

槍ヶ岳の眺め 09/11/16

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▲2009年11月16日の朝

冬の朝。標高600mほどの松本盆地は、まだ半ば眠っている。昇る太陽の光はなかなか下界まで届かない。一方で稜線では夜明けを迎え、昨日積もった雪がまぶしいのだ。常念岳よりも、奥に聳える槍ヶ岳の穂先はいっそう白いのだ。わけもなく興奮させてくれるではないか!

そして続きは...
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by yabukogi | 2009-11-16 10:08 | 里から眺める山
2009年 11月 14日

そのうち白沢天狗山

白沢天狗には、昨年あたりから道が付けられたという。地元の有志の方々のご尽力で、やがて普通に登れる山になるのだろう。

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大町の市街地の北に頭をもたげる、2,000峰。爺ケ岳の東尾根から派生する白沢天狗尾根の、果てしなく地味なピークだ。ごくまれに冬の稜線に上り下りする猛者たちが北峰を通過することもあるようだが、三角点のある南峰には容易に取り付けないという、手強い山でもある。北峰と南峰間のコルへの下降には懸垂が必要という情報もある。詳しくは情報整理を経て追加しよう。
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by yabukogi | 2009-11-14 09:15 | これから歩く山
2009年 11月 13日

そのうち1,800m峰

本稿も【そのうち...】である。

常念山脈が大滝山の稜線沿いに西(霞沢岳方面)へ向かう一方、松本盆地側にも支脈を伸ばしている。ここでも登場した天狗岩もその一部。地形図に表記のあるピークをなぞると「鍋冠山(2,194.2m)、黒沢山(2,051.3m)、天狗岩(1,963.9m)と続く。で、天狗岩のてっぺんから南を眺めると、大明神山(1,642m)の手前に1,800mの鋭いピークが目立つ。


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▲右寄りのピラミダルなピークが1,800m峰、左は大明神山、遠い背景は鉢盛山


後日、大幅に追加記述する予定。
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by yabukogi | 2009-11-13 19:35 | これから歩く山
2009年 11月 13日

そのうち鹿島槍

本稿も【そのうち...】である。鹿島槍ヶ岳は何度か歩くチャンスがあったにもかかわらず、まだ訪れてはいなかった。お断りしておくが、ここでは東尾根とか天狗尾根とか、あるいは北壁・蝶型岩壁とか、そういうことには言及しない。ここはハイキングを語るブログだ。夏に一般道で赤岩尾根を往復するような話だ。


昨年は6月に日帰りしようとして、断念した。慎重にコースタイムを計算して、これなら日帰り可能か! と判断したのだが...。実は直前に赤岩尾根を降りてきた地元の某氏から状況を聞き出すチャンスがあって、尾根の上の方のトラバースが嫌らしい、と聞いて尻尾を丸めてしまったのだ。


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▲4月、まだ雪深い鹿島槍ヶ岳。

南峰のさらに布引山側をみると、すごい雪庇が落ちずに残っている。



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▲秋、大町温泉郷から見上げる


だいたいこのお山は、美しすぎるのだ。

大町温泉のあたりからは、こんなに間近に仰ぎ見ることが出来るのだ。くうう、悩ましいにも限度ってものがあるだろう? 一方、安曇野の平地からも、北を仰ぐと爺ケ岳と並んで白く輝いている。美しすぎるのだ。

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▲美ヶ原の中腹、美鈴湖付近から

眺めるだけでため息が出るというのは、こういうお山なのだ。しんぼうたまらん。


(後日、何度もしつこく追加記述を予定)
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by yabukogi | 2009-11-13 19:34 | これから歩く山
2009年 11月 13日

そのうちスバリ岳

本稿も【そのうち】ネタである。何かを期待されて来られた方には申し訳ないが、下界に過ごすフラストレーションを霧散させるためには致し方ない。書くことで押さえ込むのだ、憧憬を。お赦しありたい。


2008年7月21日、針ノ木岳から眺めた北側の稜線は、例えようもなく美しかった。

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▲マヤクボカールの上部とスバリ岳

この日も日帰りで出かけているのだが、時間さえ許せば、歩けたのかもしれない。しかし思い返せば、種池までは行けたとしても、柏原新道を降りて来る余力はなかったのだろう。べつに、くたびれ果てたら新越か種池で泊まれば良いのだろうけれど、その日、僕は初めて山小屋(針ノ木小屋)に上がり込んで食堂の飯を喰ったのだ。ビールと水、トイレ以外では、山小屋初体験と言っていい。その勢いで次の小屋に「泊めてくれ」というのも、ちと無理がある。


岩小屋沢岳とか鳴沢岳のあたりは、稜線の新緑も紅葉も美しいと聞く。ダム湖の向こうに劔を眺めて、やがて緑や紅葉と彩られるなら楽しい歩きになる。そしてその日のうちに帰ろうなどと思わず、種池の先のテン場でのんびりするのだ。来年、何が何でも歩くのだ。
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by yabukogi | 2009-11-13 18:00 | これから歩く山
2009年 11月 12日

そのうち餓鬼岳

僕はずくが足りない。ずくとは信州の土地の言葉で、「やる気」と「モチベーションの維持」という意味合いを兼ねる。「マメさ」のニュアンスも持つようだ。

あの山に行こう、あそこを歩くんだ... そう決めても僕はなかなか出かけられない。すぐ近くの山なのに、足であるカブの調子が悪かったり、天候がすぐれなかったり、漬け物を仕込む日と被ったり...。要するにずくが足りないのである。そこで、この場に「必ずここへ行くのだ!」とリストしていくために、【これから歩く山】というカテゴリを設けることにした。したがってこのカテゴリにリストされる【そのうち...】シリーズは、山行記ではない。



餓鬼岳は、いまさらながらだけれど、歩き残してる山のひとつだ。仕事場の窓から眺めれば、東沢の乗越から剣ズリにかけて凄い傾斜でせり上がり、その稜線が餓鬼岳まで続いているのが眺められる。そのうちそのうち、と思っていたらまた冬を迎えてしまって、チャンスは来年6月まで待たなければならない。しかしずくをなくさないためにも、計画についても書いておこう。


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▲合戦尾根の上部から北に眺められる剣ズリの岩峰と餓鬼岳(右)

常念山脈の北半分は、花崗岩、正確には有明山花崗岩と言われる数千万年前に生まれた基盤岩が露出しているところだ。燕岳の山頂付近の花崗岩オブジェはその一部。この花崗岩はもっと北の幕岩ともつながってる訳で、まあ地球のプレートがむき出しになってると思えば良いのだろう。




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▲美鈴湖付近から眺めた剣ズリ(左)と餓鬼岳(右)〜08/11/22撮影


餓鬼岳は、北アルプスの片隅でいくらか標高が低い(2,647m)こともあり、がきんちょ、というような感じで呼ばれたために餓鬼岳なのだ、という説がある(※1)。

ところが。

安曇野を挟んで美ヶ原付近から眺めれば(上の写真)、堂々たる姿ではないか! 手前に雲がたなびいていたりすると、高度感も出てしまってたまらない。背景になる、烏帽子岳から北葛岳にかけての稜線がやや低くなっているものだから、空をバックにすっくと立ち上がってるように見える。おまけに冬の午後の斜光線で陰影が濃く、彫りの深い男前じゃないか。

安曇野側の白沢ゲートから、討ち死に覚悟で歩けば、ワンデイでも不可能じゃない。しかし燕山荘で一泊して後、あるいは東沢のガラガラの道を登り詰めて、東沢乗越から北へ脚を伸ばす行程が一般的だろう。僕としてはどうせなら、常念山脈の北端まで歩きたいから、唐沢岳まで「通し」にせねばなるまい。この場合の下山先を七倉として、幕岩を登りに来る岩屋さんたちの下降路を使えないものだろうか、情報収集中である。唐沢岳山頂から北尾根〜ジャンクションピーク〜B沢のコルから大町の宿付近に降りる感じだろう。しかし下降ルートがえげつない懸垂下降とかならば、あっさり一般道を使おう。下降ルート使用の場合、中房、東沢の登り〜剣ズリ〜餓鬼岳(泊)〜唐沢岳〜七倉の1泊2日、一般道だと餓鬼岳小屋連泊の後に白沢コースを降りる2泊3日。

また、昭和50年頃の登山地図には、唐沢岳から葛温泉に下るダイレクトなコースが記載されていた。今でも電力会社の送電線巡視路があるから、一部区間は使えるかもしれない。いずれにしても、もう少し情報を集める必要があるということか...。


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▲3月の白沢ゲートは雪の中


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▲こちらは夏の七倉ゲート

後半のルートを唐沢岳〜大町の宿経由で組み立てできるか? このゲートの向こうから帰着できるか? それとも素直に白沢か。はたして、どんな山行になるのだろう。


※1 信濃毎日新聞社【信州山岳ガイド】の紹介ページほか
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by yabukogi | 2009-11-12 00:00 | これから歩く山