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カテゴリ:山の道具のこと
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2012年 04月 21日
【山旅ロガー】で歩く
Androidの無料アプリに【山旅ロガー】というソフトウエアがある。GPSを使って移動の軌跡をトラッキングしてくれるものだ(有料版のGOLDもある)。また同じ作者から、このトラックデータを国土地理院の地形図と同期させる【地図ロイド】というアプリがあって、このふたつが一昨年後半あたりからハイカーたちの間でも話題になっていた。


僕自身、【地図ロイド】をスタンドアローンで使って、つまり地形図のビューワとしては愛用していたのだけれど、【山旅ロガー】でトラックを残しておくような使い方はしていなかった。ユーザ間のレビューでは「精度は完璧」「機種によっては使えない」等々、さまざまな意見があるようだ。では、僕のスマートなフォンでは、どうなのだろう?


今更ながらではあるが、備忘録として先日の散歩のときの状況と結果を記す。





機種:Sony Ericsson SO-01C
キャリア:docomo
OS:Android 2.3.4

2012年4月8日/01時間27分56秒/5.0km





天気のいい日曜の遅い朝。僕は近所の散歩に出かけた。

大門沢川という農業用水のような流れに沿って北上、途中で丘をいくつか越えて、大門沢の水源のひとつである田溝池を訪れる、往復5kmのゆるい散歩だ。




まず、標高637mの標高点が打たれた新池北橋という小さな橋(下図のやや右下)、ここを起点とする。



あとになって、【地図ロイド】を起動、地形図に重ねられたトラックをじっくり眺めてみた。赤い線は、往路(北へ)と復路(南へ)が重なっている。トラックは小川の左側、右岸(上流から見て右)を歩いている。


写真ではこうなる。

僕は写真右の舗装路(地形図には記載が無い)ではなく、前方に延びる草の土手を歩いている。トラックでも、この数メートルの違いを正確に捉えているようだ。



こののち、田園ののどかな風景に今年はじめての燕を見たり、土筆が出ているのを眺めた。本稿では割愛する。






樹林帯での衛星捕捉精度を確かめたかったのだが、広葉樹はまだ芽吹きすら無く、赤松の林は明るく、衛星捕捉に支障はなかったようだ。これは後日確認することだが、葉が茂った夏の森の中では、衛星を捕捉するか?




出発地点からの標高差100mを登って、田溝池に着く。

池に面したウッドデッキが写っている。これを左の方向に歩いて行こう。



【地図ロイド】上のトラックログ/地形図では、ここでわずかながらずれが出ている。僕は緩くカーブを描いて水際を歩いているが、トラックは2地点間をつなげて(ほぼ直線で)記録したようだ。


これは、【山旅ロガー】の初期設定を変えていなかったからだろう。

ログを置いていく間隔を15m/30m/50m/70mと変えられるのだが、僕はデフォルトの50mのままとしていた。間隔を短くすればより正確なログを残せる反面、バッテリー消費がきつくなる。





池の中に突き出たような岬がある。上のログ/地形図を観ると、ここへ向う途中、僕は池の中を通っていることになる。その男、忍びか?



衛星画像では、池の中に橋が架けられている様子が分かる。この辺は正確に捉えることができた。



池の畔のベンチにて、珈琲ブレイク。
さんぽ師匠のCFストーブで湯を沸かし、まろやかなひとときを過ごす。



帰路、鬱蒼とした森になっている鎮守の神さまのお宮に詣でた。



トラックを見ると、神社の境内に居たことが示されている。衛星捕捉は赤松の密生する鎮守の森レベルでも大丈夫ということか。



丘を降りて再び田園を歩く頃、また大門沢の岸を歩く。

写真では前方に延びる車道があるが、僕は右奥の草の上を歩いた。その間隔は10mに満たないだろう。



ログ/地形図では、663m標高点から左下方向に歩いている。川の左側(右岸)を拾って。ここでも正確に、10m差の違いを認識してくれた。




こうやって眺めると、50m間隔でトラックデータを残してもそこそこ正確なことがわかる。今回歩いた場所が一部森の中とはいえ、おおむね開けた田園で、衛星を遮る地形などの要素は無かった。となると稜線や尾根筋の一般道、ハイキングコースなら精度の問題はなさそうだ。


裏返すと、たとえば沢地形、極端には廊下状の場所での衛星捕捉がどこまでできるか? これはGPS専用機とのチップの違いとかが明暗を分けそうだ。もう一点、15mなどと測定間隔を狭くした場合に、どこまでバッテリーがへたるか? 機内モードに設定、プラス、モバイルブースターを常時携行するとはいえ、気になる部分である。








by yabukogi | 2012-04-21 14:08 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(6)
2012年 01月 10日
めしトラセット2012
屋外でうどんを作って食する、というシンプルなことを愉しんでいる。


僕はこの冬の初めから、うどんの道を、しずかに、そしてひたむきに歩いている。うどんの道、とはきちんとした定義がある。屋外に出て、それもできるだけ標高の高い所へ出かける。ハイキングでもクライミングでもいい。そして稜線とかテラスとか雪洞とかにケツを据え、ミニトランギアで美味しいうどんを作って食する、というものだ。ここでBLACKLITEでもよくね? とか、そういう突っ込みは無しだ。とりあえずミニトラと決まっているのだから。


トランギアのアルコールストーブを持ち出すとき、風防をどうしよう? ゴトクをどうしよう? と悩みは尽きず、また多くの先人たちがその答えを与えてくれている。突き詰めればストームクッカーが最終解なのだろうけれど、あの大きさを装備に加える勇気が、僕にはない。これについては、大先輩が【ロッキーカップ】という答えをくれた。


うむ。これか。
しかし、チタンに穴開けすることを想像しただけで、鬱になる。そこで、僕はこうすることに決めた。



左が燃料と小物のポーチ(100均)、右がクッカーとストーブ。収納袋は、GSIケトルのモノがちょうど良く転用している。



お、いろいろ出てきたぞ。


左の、針金状の脚がベース。トランギアの点火はイムコのヒットに限る。オピネルの#6炭素鋼は山へは常に。MSRのハンドル。アルコール燃料は大洋製薬エタノール5%ブレンドを100均の化粧水入れに。チューと出せるのが良いのだ。

右はミニトラの鍋にネスティングボウル(マグ)と風防、ストーブ本体は薄いシリコンシートに包んで。右奥のシリコンマットは雪の上で沈み込まぬように。手前はマグの蓋とミニトラのパン、サジ類。



針金のベースを組み立て、風防を載せる。これはエバニューの古いアルミコッヘルを加工したもの。このアルミコッヘルを選んだ理由は、GSIのネスティングボウルにぴったりと、径も高さもちょうど良く収まるため。ここへ...



ストーブをインサート、ではなくインストール。パチンとはまってしっかり固定される。さらにアルミ板を曲げて作ったゴトクをセット。



このゴトクは、まだ最適化を終えていない。できればハガネから作りたいのだが、この作業がヘビーで中断している。現ver.はやがて劣化してしまうだろうが、しばらくはこれで。



ここにミニトラの鍋を載せると、こうなる。すき間が7ミリ。これ以上でもこれ以下でも、風の影響をモロに受けたり酸欠になったりと、難しいものだ。理想を言えば、鍋の外側に、また鍋底よりも高い位置まで風防があるべきなのだが、「ミニトラの制約」という枠内で考えているため致し方ない。これが、僕の『めしトラセット2012』。



火力調節も可能。炊飯でとろ火にしたい時、水炊きをゆっくり味わうとき、これで大丈夫。

目論見としては、安定感が欲しかったのだ。うどんの調理では、鍋を揺するようなこともある。置きっぱなしではない。今回の構成というか、一応はこれをシステムと捉えると、物理的な安定感はすこぶるよろしい。ミニトラのパンでオムレツを作ってみたが、五徳の上でパンを踊らせるような動作でも問題は感じられなかった。

重量は、
ミニトラ鍋+同パン+ネスティングのマグ、
風防+ストーブ本体+アルミハンドル、
金串ベース+ゴトク、ここまでで453.7g。

ライターやカトラリ、燃料は別。トランギアTR-B25を含んでいる上に鍋・風防もアルミだから、このくらいにはなってしまう。




1月9日17時、気温4度で400ccの水を沸かしてみた。水温は、薄氷が張っている1度以下。標高640mぐらい、風のある屋外。ストーブ点火から3分ほど待って、鍋を載せる。鍋はもちろんミニトラ。蓋は載せるだけ。6分55秒で蓋がごとごと踊りだし、沸騰していた。水温を考えればまあまあか。






それではお約束のを。


天ぷらは現地調理ではなく、前日のもの。不味くはなかったが、やはり揚げたてのカリカリが失われていて、少し泣きたくなった。それにピンぼけ。







by yabukogi | 2012-01-10 13:12 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(6)
2011年 12月 15日
その風防、ミニトラ専用。
アルコールストーブを使用する際の風防には、空き缶をリサイクルしている。



トランギア(TR-B25)を使い始めた頃は何も解らず、さまざまな素材や形状を試してみた。キッチンのガス台を囲むアルミのアレを切ったりもしてみた。そんなあるとき、【新・放置民が行く】のいのうえさんから『黒風防』なるモノを教えていただいたのだけれど、入手法が解らない。そこで僕は、空き缶に手を出したのだ。


500mlのビア缶を切り開いてやると、寸法にして大体205mm x 125mmぐらいのシート素材を取り出せる。こいつを2枚接合し、高さをカットしてやるとソロ用のクッカーにちょうど良いサイズが採れるのだ。どんなクッカー/ストーブ+ゴトクを使用するか等に左右されるが、この205x125を2枚使えばだいたい間に合う。


サイズの制約について少し書くと、まず、クッカーの中に収納してやるためには高さがクッカーとほぼ等しくなる(後にこの考え方は覆される)。しかしストーブの炎の高さを考慮すれば、風防自体にも高さが欲しい。この点、EPIの【バックパッカーズクッカーS】等なら何も問題が無いが、背の低いMLV550mlチタンマグ【Ti-550 CookPot】に格納するには高さを70しか持てない。実際、僕自身も金麦の缶から65mm高で使用している時期があった


風防の長さだが、アルミ缶のシート(ロール)をつないだ「巻物」状である。前述の2枚接合だとロール長400ミリ、クリップなどで留めるための重ね合わせもあるが、ぐるりと径120ミリぐらいの設置サイズとなる。ソロクッカーの多くが110ガス缶サイズ(径90ミリ)に合わせてあることが多いが、径120ミリの場合、クッカーと風防の間に10〜15ミリぐらいのすき間というか出口を持てる訳だ。このすき間の値に僕は客観的知見を持たないのだが、風防のアルミ素材が焼かれない距離であること、同時に適切なチムニー効果を得るためには、さらに突き詰めて行くべきことがらかも知れない。


とにかく、アルミ缶2本でアルコールストーブ用の風防が出来上がる。お尋ねもあったので書いておくと、カットしたアルミシートの接合にはアルミテープを使用する。これにはキッチン用など種々有るが、クルマのマフラー補修用の専用テープが耐熱仕様となっており、高価ではあるがこれに限る。接合箇所は幅10〜20ミリを重ねとし、裏表両面にアルミテープを貼る。このとき、高価なアルミテープである。幅を半分にカットしてから節約して使う。

【重要事項】
飲料によっては、缶の内部に樹脂系のコーティングがなされている。一部の缶チューハイなどで確認済み。これは炎に炙られて溶けたり燃えたりガス吹いたり、好ましくない。加工なさる時にご確認あれ。また革手袋着用をお忘れなく。




次に、風防下部にエアインテイクを設ける。エアインテイクといっても事務用の穴空けパンチでぱちんぱちんと開ける作業である。ぱちんぱちんとやる穴の数については使用者の工夫が求められる。僕はテーブルなどの平滑面で使用する場合と、小石岩塊の不整地で使用する場合とでは異なる設定が必要であると考えている。風防下端が接する形状によって結果的に生じるすき間があるからだ。


最後に塗装する。塗装には、煙突や薪ストーブに使われる耐熱スプレーを使用する。摂氏600度まで、と謳われているので炎の温度にはやや足りないが、これを吹いておくか否かで耐久性が全然違う。僕も当初は無塗装だったため2〜3回ぐらい使用すると熱でぺらぺらに劣化していたが、耐熱スプレーを吹いてやることでこの劣化もあまり見られなくなった。まあ程度の問題でしかないのだが。ついでに書いておくと、耐熱スプレーには銀と黒が有るようだが、この黒、つや消しのマットブラックで、仕上り感が半端ない。風防は使っているうちに傷や擦った後ががしがし入って来るが、未使用状態の美しさは萌え死ぬレベルだ。


塗装する際には、両端に近いエアインテクの穴を活用する。両端の穴で伸ばしてフックなどで屋外に吊るし、晴れた日に行う。僕は庭の黒松の枝を使用している。このとき錘りを下げておかないとくるくる巻いてしまう。この錘りには、親父の形見のハーケンがちょうど良い。たぶん30年ぐらい前、前穂の東壁のどこかに叩き込まれたであろう時の傷跡なんかが風に揺れているのは、親父への供養だ。






信じられないことに、ここまではイントロダクションですら無い。


ある日のこと。僕に、ひょいと無造作に、まるで煙草の一本をくれるかの如き自然な仕草で、ミニトラをくれた人が居るのだ。まさに信じられることではない。


僕は小躍りして、帰宅してすぐに弄くりはじめた。ストーブはもちろんTR-B25。スタンドはどうする? 風防どうする? そういうことを何時間も、いや翌日も翌々日も。


上に書いたように、僕はMLV550mlチタンマグなど、径100ミリぐらいのソロクッカーを使うことが多かったのだ。このサイズのクッカーだと、湯沸かしやショートパスタの調理がほとんどで、マルタイの棒ラーメン調理にはSPの極を持ち出す。生米を炊きたい時にはDUG POT-IIがある。つまり、僕のこれまでの食スタイルでは何も不自由が無かったのだ。ある場合を除いて。


ある場合とは、うどんだ。


なぜかこの冬のテーマがうどんと定まってしまって、うどんを美味しく食べるためのギアやら食材やらアイディアを整える必要があった。そこで、その人は、ミニトラをぽんとくれたのだ。


さて。ミニトランギア(TR-28T)に合わせた風防が無い。作ろう。


従来、風防はクッカーの内部にぐるりと(立てて)入るものだと思い込んでいた。径の小さなソロクッカーだと、当然そうなる。しかし今度はミニトラですよ奥さん。(写真のストーブが古いのは手持ちのやつだから。おニュウは未使用のまま永久保存だ)




高さは100ミリとした。スタンドはもちろん我らがストーブマイスターSanpo師匠の手になる【放置台】。非売品ながらTR-B25とのマリアージュ、これ以上のものはない。



ジャイアントクリップ込みの重量は30.6g。なにせミニトラ仕様である。クッカーの径が違うのだ。その違いはもちろん、うどんである。径の小さなソロクッカーでは、鍋焼きスタイルでうどんを美味しく楽しく食せないからである。このミニトラ仕様ではスクリーンのワイズ設定を500ミリ、缶を3本分使用しているのだ。



ミニトラを、こうしてやる。こうしてやる。えぇい! 思い知ったか。












おっといけない。週末の上高地キャンプのことを書き忘れた。

大変に楽しゅうございました。詳しくは、また。








by yabukogi | 2011-12-15 12:12 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(2)
2011年 09月 11日
HANWAG SUPER FRICTION GTX
冬用の山靴を新調した。


ここ数年愛用していた、ハンワグ社の【クラックセーフティGTX】というブーツは、それはそれは素晴らしい山靴で、どの程度素晴らしい山靴かというと、以前に「ハンワグ社がこのモデルを作らなくなったら、僕は山へ行かない」とか、「買い替えるならクラックセーフティ以外の選択肢は、無い」と公言してきたぐらいだ。


そんな素晴らしき山靴のクラックセーフティGTXとの出会いは、地元の山道具屋【ブンリン】の大将が僕の山行スタイル等から提案してくれたもので、はじめて足を入れた瞬間、オーダーメイドかと思ったほど。爪先も踵もくるぶしも、しなやかに包んで当たる箇所も無い。以降おもに残雪期から初冬の北ア稜線を中心に履き込み、靴擦れや肉刺(まめ)といったトラブル知らず。文字通り、僕にとって最高の山靴なのである。


もっとも、山靴というものは「足形」が要。そのメーカー、モデルが採用している足形が合っているか否かで運命が別れ、天国にも地獄にもなる。僕の場合、ハンワグ社の足形が骨の形状と合致していたのだろう。それでも一度、僕は足底筋膜炎を発症させたことがある。どうやら土踏まずのアーチを支える高さが足りなかったようで、これはインソールで対応している。症状はスポーツドクターの指導を受け、ストレッチとトレーニングで改善。インソールの方は間に合わせで工夫を施してみたらジャストな結果が出て、これは本稿末尾に記す。


僕が愛用してきたクラックセーフティというモデル、かの有名な【町内の山】の池上先生が「劔岳スペシャル」と命名なさったように、斜度のある雪渓など雪上歩行、岩稜踏破に威力を発揮する。どんな威力かというと履きやすさ歩きやすさは勿論、軽さなのだ。僕の実測値で片方760gである。加えて小さなホールドでも無造作に足を置いていける、トゥ側のグリップというか信頼感が抜群なのだ。もっとも高所恐怖症で壁からはとっくに遠ざかってる僕が言うのだから、眉に唾して読んでいただくべきか....。さらに書くとガチに硬いシャンクが入っているにもかかわらず、ソール底面形状が緩くカーブしており前後の重心移動がラク、林道など舗装路歩きもさほど苦にならない。それでいてフラットフッティングで雪面をプレスする際にも、傾斜に前歯を蹴り込む時でも一発で決まる、絶妙なカーブなのだ。


冬靴の前置きが長々と【クラックセーフティGTX】のことで申し訳ないが、要するにハンワグの足形が僕にジャストフィットで、そのものづくりの哲学とか姿勢が好ましくて、冬靴もHANWAGという選択はしごく自然な流れだったのだ。


冬靴と言っても、正月に北穂の小屋をベースに、なんて度胸も装備も熱い血潮も無い僕のことだ。八ヶ岳辺りかせいぜい西穂のあたりまで行ければラッキー、厳冬期モデルは必要ない。そこでクラックセーフティにインサレーションを仕込んだかっこうの【SUPER FRICTION GTX(スーパーフリクションGTX】をチョイス。このモデルよりワンランク上にゴアテックスデュラサーモ内蔵の【FRICTION GTX】があるが、僕にはオーバースペックと思えたのだ。もうひとつ、北陸では『北鎌のスネーク』とか『槍のカマイタチ』の異名を取るがこのブーツを履いていて、前から欲しかったのだ。そんなこんなで、またもやブンリンの大将のお手を煩わせ、僕の新ブーツが届いたというわけである。


スペックとかインプレッションについてあれこれ書こうとしていたが、ドイツ本国のハンワグ社サイトのAlpin/Rockカテゴリ、あるいは総代理店のタカダ貿易サイトを眺めてみると、EclipseやFrictionをはじめ、ニューモデルではコーデュラナイロン素材の質感も全体のデザインも一新されている。すると、これは想像だがクラックセーフティがタカダのサイトからも「カタログ落ち」しているように、今後のラインナップは新素材・新デザインに集約されていくのだろう。そう考えれば今回スーパーフリクションを入手できたのは、機会としては最後に近いのかも知れない。この仮定だとインプレにはあまり意味が無いようなので、差し控えておこう。





山から帰って洗って干されたクラックセーフティと。





ハイトがこのように。くるぶしから足首をホールドしてくる感覚が、たまらん!





ソールパターンはVibramのドロミテを採用、上のクラックセーフティより泥や雪のヌケが良さそうだ。




インソールについて。
僕はSOLBOの【DSIS ソルボウォーキング】というインソールを入れている。廉価な割になかなかの衝撃吸収性能、これに2種類の下駄を履かせている。


青いやつはホムセンで売っていたゲルっぽい素材のインソールをカットしたもの、透明なのはダイソーにあったカカト用のもの。



数ミリの厚みで土踏まずを下支えしてくれるだけで疲れ具合が格段に違う。いつもよろよろのふらふらなのはこいつらのお陰、なかったらとっくに動かなくなってることだろう。








by yabukogi | 2011-09-11 14:33 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(7)
2011年 05月 28日
トランギア野外珈琲セット2011春
このところ持ち歩いている、トランギアのアルコールストーブを組み込んだ珈琲セット。



アルコール燃料約3オンスとコーヒ−2杯分の粉を込みで、実測631.1g。


内訳を測ってみた。
.............................................................
MLVファクトリーチタンポット550=87.5g
SPチタンマグ300ml=86.5g
新潟精機製ボトル+アルコール燃料50ml=53.8g
トランギアTR-B25燃料入り=125.1g
自作ステンレスゴトク(上部構造)=26.2g
自作ステンレススタンド(下部構造)=21.2g
空き缶製自作風防=30.2g
クリップ2個=2.7g
SPチタンカトラリ=31.9g
オピネル炭素鋼8番=28.3g
いのうえさんから頂いたイムコ=12.8g
自作の珈琲ドリッパー&ホルダー=8.6g
珈琲フィルター数枚=3.3g
丸タッパ入り珈琲粉=27.3g
ダイソー・シリコンマット=31.5g
ダイソーのランチケース=59.8g
.............................................................
計算上の合計=636.7g



食事をする訳でもないのにカトラリがあったり、オピネルのナイフが混じっていたりする。この辺は邪魔と言えば邪魔だが、コンビニでカップラーメンを買って公園で湯沸かしし、食することもある。まあ遊びなのだからご容赦いただく。

また、実際にはこれだけでは不十分で、水のボトル、珈琲かすなどを処理するゴミ袋を携行しなくてはならん。




100均のランチケースに押し込んである。なにか、軽くて良いポーチはないものか...





中身をぶちまけたところ。左手前のアルミ缶製の風防が2ピースに別れている。これがスマートじゃないので、さらに工夫が必要。

自作の珈琲ドリッパーをセットしてあるが、これは以前に書いた記事をご参照ありたし。





ミニマムで使用する場合、ゴトクをトランギアのストーブにかぶせる格好で使用する。これはあくまでテーブルなどの平らな面があり、かつ湯沸かしするだけ、というような場合が多い。





GWに八ヶ岳行者小屋で幕営した折りにはこのスタイル。トライアングルの「スタンド」でストーブをハグし、さらにゴトクをホールドしている。スタンド、ゴトクともに魚に打つ金串を折り曲げて加工、接合部は内径3ミリのアルミパイプをペンチバイス(万力)でじわりと潰したチューブに2本の金串を通している。

大げさな、何というかメカメカしくてみっともないのだが、僕はむかしむかし超合金の玩具を買って貰えなかったので、こうして埋め合わせているのだ。この状態の安定感は、たとえ不整地や雪の上であっても抜群で、土の上で、3リットル入るでかいヤカンを満たして乗せても大丈夫だった。

自作風防が2ピースに別れてしまっていてみっともない。1枚にしたいところだが、風防自体に高さを持たせればポットに丸めて収納できない。また1枚だけでは下からの風の吹き込みが強くていけない。やむを得ず、というところ。まだまだ改良しなくては。

この風防は、アルミ缶をつないで加工したもの。500ml缶2本で、必要としているスクリーンのロール分にはちょうど良い。つなぎ目はアルミテープ。可能ならば高価だが耐熱アルミテープかマフラー補修用テープを使う。さらに、風防の上縁は特に、直接炎に炙られるとアルミが変化してぺらぺらになってしまうので、全体を耐熱スプレーで処理してある。薄く3回ぐらい、重ね吹きが良いだろう。スプレーしない「むき身」では、1回の燃焼でぺらぺら化するが、さすが600度までを謳うスプレー、アルミが熱に耐えてくれる。それでも数回使用すると変形してしまう場合があるので、ある程度は消耗するものだと割り切る。

また、ぺらぺら化対策のひとつとして、ホームセンターで「ステンレステープ」という代物を見たことがあるので、これも試してみたい。

なお、金属の加工には、僕は必ず革手袋を着用している。ご留意ありたい。





燃焼風景。トライアングル状のスタンドのコーナーを跨ぐように風防がセットされている。これでチムニー効果は得られているようで、屋外ならば赤い炎は見られない。





この状態で使用すると、消火キャップを載せることが出来る。あちちあちちと叫びながら風防を外したり、というところが無様ではあるけれど。











by yabukogi | 2011-05-28 13:56 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(8)
2011年 05月 22日
Androidに地図ロイド
僕のように冴えない野郎は、道具も冴えないものだ。


だからみんながアイポン使っていても、僕だけezwebなんていう20世紀の遺産を使っていたのだ。

Appleが嫌いなんじゃない。白状すると、倉庫の奥に、たぶんSE30が転がってる。僕は漢字Talk6時代にHyperCardで遊んでいたのだ。

いややめよう。



脱線しかけて反省すると、ケータイの話だ。僕はずっとSony派で、かつて世の中を変えた【SO101】という端末に出会って以来、Sonyなのだ。ころころ回すジョグダイアルがあって、これに触れてしまうと一般的な十字キーなんかとても使えない。あれは、恋愛での体験にも似た強烈な感覚として、残るのだ。

やがて【SO201】に買い替え、数年間の蜜月。その後【SO504i】という違うタイプのコロコロ名機が登場し、こいつは3台を使い潰す。とにかく、僕はあのころころのダイアルがないと駄目になってしまったのだ。やがてこの3台目が酔った僕と共に川に墜ちるという運命をたどった後、オークションでも入手不可能。そんな折り、GPSを山で使えたら.... と妄想していたら、検索で【ネコの手も借りたい】というサイトに辿り着く。そこのブログ主が丹念に携帯GPSと地図ソフトの操作性を検証しておられ、ははあ、こいつは超高価なガーミンを買うまでもない....とほくそ笑んでいたのだ。当時、電波の通信圏外でGPSの機能を使うには、これが限られた選択肢のひとつ(オンリー?)だったのだではないか。



その後【ネコの手も借りたい】のあるじ殿には弟子として入門を許され、僕もauの【W53S】を購入、真似して地図ソフトを使用するに至る。この端末は買い替えこそしなかったが、その運命は悲惨を通り越して酸鼻。日常的な落下や衝撃は言うまでもなく、うんこを満たした便器にフォールしたり、夕立に濡らしたり泡立つビアを浴びたり...。しかしSonyのものづくりとは凄いものである。乾燥させれば、ふたたび甦るのだから。うんこの沼から生還した端末を口に当てて会話をする場面は想像したくないものだが、とにかくこいつが、一昨日まで働いてくれた。




そんな或る日。
周囲に一種の陰謀めいた動きがあって、しばらく、僕はauの電波が届かない場所に飛ばされそうな気配である。これは現在進行形で結論をレポートできないのだが、その場合に備え「docomoに替えようか...」と思案をはじめていた。すると、幸運というものは両手を広げ僕をハグしにやって来るもので、僕が庭仕事をしていると、家人がホースでたっぷりの散水を恵んでくれた。じつは、これでも使用可能だったのだが、

「おい。どうしてくれるのだ」
「あなたごめんなさい、新しいのをお求めになって」

こうして僕は端末を替えに、auではなくdocomoに向う



理由はシンプルで、要するに北アの稜線で電波を得たいのだ。
このシンプルな理由で、ショップのカウンターの向こうに居たとても美しい係員に

「エクスペリアを、ひとつ」

と頼むことになった訳である。




ここまでは全部、前置きである。しかもさらに前置きが続く。申し訳なくて、申し訳ない。


新しい端末に、どのような地図サービスを載せようか....
スマートなフォンだから、スマートでクールなアプリがいい。

これはハイカーならではのひそやかな愉しみなのだが、前述のau【W53S】には「山と写真ガイド(山ナビ)」をインストール、地図も北アの東面と南側は全部落としておいて、ハイクの折りには大いに役立てたものだ。これが前述の【ネコの手も借りたい】の茶柱師匠の真似。



最近では【続・外遊び彷徨記】のチャイさんがスマートなフォンを買って、まったく同じく茶柱師匠の真似をしてこの【山ナビ】を導入、丹沢で「うまくいった!」と悦に入っておられる。そんなこんなで、ガーミンを買わなくても携帯のGPSで遊べる時代になったのだ。





ここまでが前置き。

僕は今回の家人による散水事件でお気に入りの携帯端末を溺死させられ、たいへん美しい店員からXPERIA arcを受け取った顛末はすでに書いた。で、さっそくこの端末の本来の使用目的、つまりは北アの稜線で地形図ビューワとして使う、という目的のためにいくつかの準備をする。




■地図ロイド

前述の「山ナビ」では、昭文社(マップル)の地図データを使用している(と思う)。これはこれでなかなかよろしく、操作性も悪くない。んが僕はどうしても「国土地理院」の25,000分の一地形図への偏愛というものがあって、あの等高線の縞々とか岩場を表すゲジゲジマークとかに、萌えるのだ。実際、寝床では地形図を眺めていることが多く、北アの図幅を広げて息子と並んで顔を突っ込み、ふたりでぶつぶつ、ハァハァ言ってるのだから気持ちが悪い。娘なんか近寄って来ないのだ。


また脱線しかけたのだが、とにかく地形図が好きでハァハァなものだから、XPERIA arcには地形図である。正確には電子国土が提供する地形図データであるが、これをXPERIA arcの画面に表示させて、いつでもどこでもハァハァ言いたいのである。そのためのAndroidアプリケーションが【地図ロイド】なのである。

地図ロイドのことは、これもどちらかというと普段からハァハァ言っておられるロードマンさんのページを見ていただくとして、まぁ、インストールする。




■地形図をキャッシュ

地図ロイドを起動すると、なぜか富士山山頂が表示された。まあデフォルトで表示させるなら日本水準原点か富士山なのだろうけど、僕が富士山に行くことは生涯無いだろうからこっちは「富嶽のブッラクベア」の異名を取る工場長さんに任せ、北アエリアを呼び出す。常念山脈や主稜線が出て来る。何をしているかというと、キャッシュしておくのだ。本体内部に地形図データ、つまりは後立山から常念山脈まで、主稜線は西穂高から北鎌尾根、裏銀座、笠から雲ノ平をキャッシュするのだ。立山劔はもうしばらく行けそうにないから止めておく。ブナクラ峠から赤ハゲ白ハゲ北方稜線経由の劔なんて、あまりにも萌え萌えにこころ楽しくていつの日か数日をかけて出かけたいが、死ぬまでそんな休みはないだろう。いやまて、地形図の話だ。


地図ロイドはキャッシュ管理が可能で、要するに読み込んである地形図データをどこまで残すか、あるいは上書きするかを決められるようだ。ざっくり北アの上記エリアを読み込んでみたところ、53MB使用という表示がある。ならば64MBをキャッシュに割り当ててこの分を「凍結する」ことに。これでたとえ圏外でも、内部キャッシュの地形図とGPS電波の組合わせでハァハァできる。新たに読み込む余地は10MBしかないが、どうせほかのエリアには出かけないだろうし。

(追記:2011/05/23)
地形図は1:4,500縮尺まで拡大できる。上のパラグラフ中の64MBというのは、1:18,000縮尺で読み込んでおいたもの。これを拡大しようとしたら新たにデータをダウンロードしている。どうやら同じベクターデータを使い回しているのではなく、縮尺ごとにそれぞれのデータ群が必要と思われる。ほんで、1:4,500縮尺で北ア南部を再度取得したら、280MBぐらいになった。なのでSDカード上のキャッシュサイズは512MBと変更。



■磁北線

触っていたら、赤いラインが出る。おんや磁北線! 端末を回すとおやおやコンパスになるではないか。当たり前か。しかしこれでどんなにへんぴなエリアに入ってもこれで大丈夫。廃道探索やバリエーションルートでもバチーリではないか。偏角が取られているのか今のところ未確認だけど、まあ7度くらいなら誤差のうち、歩く分には支障なかろう。




■バッテリー

今朝も遅くまで寝床のシュラフの中でハァハァ眺めていた。奥又白の池のほとりから前穂〜明神の稜線に登るA沢のルートを拡大地形図で眺めていると息も荒くなるというものだ。過呼吸で大脳皮質がぷるぷるしはじめて気付いたのだが、バッテリーの減りが速い。これではバッテリー切れで道迷いなんていう死ぬほど恥ずかしい展開になってしまうから、外部バッテリーが必要だ。しかし困ることはない。こういうことまで師匠が人柱になって試してくれているから、パクれば良いだけのことである。師匠というものは、とかく有り難いものである。



(追記:2011/05/23)
【山旅ロガー】という、大変すぐれたAndroid用トラック生成&管理アプリのことを書いていない。GPSで現在地点を取り出し、マップ上に軌跡を作成してくれる。こちらは近日中に、屋外で試してからご報告しよう。








このストラップ取り付けが、困難を極めた。5.15だ。










by yabukogi | 2011-05-22 10:12 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(14)
2011年 03月 11日
珈琲抽出装置試作
外で珈琲を愉しみたい。しかし満足できるドリッパーがなかった。



これは試作品。ネーミングも、まだだ。




上部構造は飲料のアルミ缶を使用。500ml缶を2本分。ビアや酎ハイをあまり飲まない僕には、これがきつかった。フィルター型にカットしてキッチン用のアルミテープで接合。缶ならではのロール状のクセが、ドリッパーに最適な形状を保持してくれる。
下部構造はポリプロビレン製、まな板シートをカットしてテープでつないだもの。このかたちが、上部構造の変形ロートを無理なく支えるのだが、もっとシンプルにできないものだろうか...。


> うすうすコンパクト!

by yabukogi | 2011-03-11 13:47 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(0)
2011年 02月 27日
こたつ陽だまり、手慰み
懲りない男というのもいる。


彼(か)の男。02月19日にトレースすら無い焼岳に赴き、そのまま上高地に降りて氷漬けの幕営。数日後の02月25日、この日は春一番が列島を吹き揺さぶった日なのだが、こんな日に美ヶ原で想像を絶する烈風に嫌というほど叩きのめされ、その翌日には、懲りずにまた釜トンネルを歩いてくぐって長塀尾根を蝶ヶ岳方面に日帰り偵察。考えられない変態行為ではある。(追記:さらにその後、03/05-06と単独テン泊で突撃!)


彼の男、ご近所の盟友、戦友とも言うべきにゃんこ先生がこんなエムな日々を送っていると、いっそう僕はコタツから出る気にもなれず、陽だまりに手慰みのときを過ごす。



こっそり書けば裏山に尻セードに出かけたり、温水プールで終日身体をほぐしたりはしているけれど、彼の男のような変態にはなれぬ。あれやこれやと、回らぬ知恵で自作三昧、手慰みのときが過ぎてゆく。山の雪は、締まってゆくのか、融けてゆくのか...。




■アイゼンケース

たしか昨年、カモシカでBDのクランポンケースを買ったはずなのだが、せがれの小物入れになってしまっている。Wiiのリモコンやソフト、おやつを入れて友達の家に出かける際のキャリーバッグになっているようだ。そこで同じものを買い足したら、家人の温泉道具携行バッグになってしまった。哀しくて何も言えない。ならば自作だ。


プラダンと呼ばれる素材がある。ポリプロビレンでできた段ボール構造の軽い板で、ホムセンで普通に売っている。引っ越し屋さんがエレベータや廊下の養生(保護)をするあのプラスチック、としてお馴染みのやつだ。こいつがなかなか、ねばっこい強度がある。アイゼンを放り込んでおくケースにしてしまおう。



僕が履いているのは、サレワの古いクロモリアイゼン。とにかく、でかい。中身をセミワンタッチに替えたいのだが...



> まるでファクトリー!

by yabukogi | 2011-02-27 18:42 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(10)
2011年 02月 14日
スタンド改造のこと
アルコールストーブで、まだ遊んでいる。


550mlのチタンポットにすっきり収めたくてあれこれ弄り回していたら、ポットとマグの間にできる、デッドスペースが気になって仕方がない。ここをうまく使えないものか?


答えはスタンド(五徳)にあるとみた。それではこのスペースに収まるスタンドを作ろう。前回のやつから大幅改造。



ストーブは、前回に触れたスチール缶の底30ミリグぐらいをカットしただけのもの。この内側にアルミメッシュとアルミ板を巻いてある。この構造を選んだ理由は、放置民のいのうえさんが【俺流・ミニマムサイズクッカーセット】として紹介されていた記事の中にヒントを得た。ここではT's StoveさんのSIDE-Bが使用されており、燃料ボトルがSIDE-Bにすっぽり収められている。ははあ、こうすればコンパクトに収まる訳である。

上の写真では赤い缶のストーブがアルミ容器に載せられているが、これはただの補助台。ストーブを直置きして地面に熱を与えない、あるいはストーブを冷やさないための応急処置。このへんの、ストーブ本体を保持する仕組みとかが、まだ途上なのだ。



スタンドは「ワイヤーコング」とでも名付けようか...
奇妙な格好だが、ナベに500ml程度の重量では安定感にも問題なさそうである。開閉具合を調節すると、エバニューやSPの300mlマグも載せられる。後述するが、飯を喰っている間に、珈琲用の湯をマグでも沸かせるのだ。



ポットの中はこうなっている。当初無駄なっていたデッドスペースに、スタンドとCarbon Feltが詰められている。このCarbon Felt、ネコの手も借りたいお師匠から、以前にいただいたものだ。うん、めいっぱい押し込んだ感があって、ようやくすっきりした。




中身を全部引っ張りだす。高さ81ミリ、外径103ミリの中に、ごっちゃりではある。

食事のイメージとしては、マカロニや麺を茹でて粉末スープで仕立て味わい、珈琲も愉しもうという感じの軽食。別にバゲットやパン、おにぎりを加えたらボリュームランチにもなるだろう。飯が先か珈琲が先か、好みもあろうが僕は前後だ。先にポットで湯を沸かし、インスタント珈琲一杯分の湯をもらう。これを飲んでる間にパスタを煮込む。食後の珈琲の湯は、マグで直接あたためてもいい。

なんだかややこしい? ポットは湯沸かしに限定してドライフーズのみの献立もずいぶん試してみたのだが、やはり麺モノは短時間でも茹でた方に部がある。食感が違うのだ。あえて付け加えれば、食後にポットを拭い清める手間を面倒と思わぬだけの美味いランチを工夫したい、というところか。






珈琲でも楽しんでこようと、支度して外に出る。雪を盛り水を100ccほど加え、燃焼開始。




10分近くかかったが、湯が沸き始めた。



ドリップ式一杯だての珈琲セットの封を切ってから気がついた。
雪の上に鳥の糞が多い。里山だから、そんなこともあるだろう。

...んが、ささ、さ、猿の糞まである。



飲めないよ俺。
森の土に雪に、無造作に湯を捨てこぼす訳にも行かない。
冷めるまで待ったら、ケツが冷えきってしまった。

ちくしょう、猿め。








by yabukogi | 2011-02-14 11:35 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(12)
2011年 02月 12日
FREELIGHT、始動。
アウトドア道具の世界に、個性的できらりと光る提案が続けられている。ただ単に超軽量や高機能を謳うのではなく、道具を使うよろこび、道具を選ぶ愉しみ、そして道具を考える醍醐味を教えてくれる興味の尽きないプレゼンテーションがあるのだ。


たとえばアルコールストーブでありながらエスビットストーブでもあり、夜の帳に包まれて酒を飲むときにはオイルランタンにもなる、そんな道具の提案。山で酒を飲むときの明かりがみんなLEDになってしまって久しいけれど、このオイルランタンの明かりでウイスキーをちびちび舐める時間を持てたら、そんな人生はけっこうしあわせだろうと考えさせてくれる。いや、そんな時間を持ちたくて、体験を得たくて、山に行く時間を作ろうとか仕事を効率的に終わらせようとか、あるいは家族の理解を得ようとか、つまりは人生を前向きに考えさせてくれるのだ。


そんな愉しい道具たちを製作・販売していたショップが、このほど新しいブランドを立ち上げて活動を始めた。「自由に軽く!」がコンセプトと聞く。きっと、今後さまざまなギアやアイテムが提案されるはずだ。わたしたちが自然と向き合う時間を、やさしく満たしてくれることだろう。



※スクリーンショットは、2011年2月現在



FREELIGHTのショップへ





by yabukogi | 2011-02-12 10:32 | 山の道具のこと | Trackback | Comments(2)