カテゴリ:未分類( 5 )


2013年 06月 02日

山賊たちの野宴

c0220374_12485254.jpg


ある宵のこと。

安曇野に巣喰う山賊が三人、鳥居山に野宴を開く。鳥居山というのは、鳥居を持たないお宮さんのために鳥居の形を模したかがり火が焚かれることで知られる。






c0220374_12494457.jpg

酒を酌もう、そう呼びかけ合って、まだ明るい東屋に集う。それぞれが好む飲み物を取り出し放置式のパンカイ。山談義、野遊びのこと、あれこれ情報交換を重ねながら、東屋のテーブルには次から次へと御馳走が並べられる。これを三人で食するのか.... と勿体無い気もしながら、山賊たちの胃袋はこれらを欲してやまない。




c0220374_1250191.jpg

がつがつ貪り喰らっていたら、視界の隅の方で生野菜が盛られている。その皿にサーモンや鯛の刺身が載せられる。生のアボガドが剥かれトッピングされる。そこへ熱したガーリック・オイルをジュワッと。ほぅ、屋外でこうした趣向もありなのか! 五感に訴えかけてくる味わいと食感を堪能する。




c0220374_1250218.jpg

チーズを振り掛けたペンネが、たまらん。パスタ系の一品があると、酒を選ばず会話が弾む。むかし見た映画でシチリアの紳士たちの昼食風景があったが、テーブルには山盛りのパスタ皿がいくつも置かれていた。紳士たちは組織の「ビジネス」を語りながらトマトソースを愉しんでいるようだった。山賊たちも山遊びを語りながら、これに倣おう。



いつしか初夏の濃密な闇が、あたりを包み込んでいる。ランタンの灯りは、この闇を追い払うことはできない。手元と山賊たちの顔を照らすだけだ。なんという贅沢な時間だろう。宮殿でも酒場でもない原っぱの東屋が、世界で一番しあわせな場所に思えてきた。ここには酒がある。ここには美味がある。そして山賊たちが灯すひかりがある。



宴は、まばゆい陽光の下ではなく、やはり闇の奥底で行われるのが似合うようだ。




サワさん旦那チャン。またやりましょう。
[PR]

by yabukogi | 2013-06-02 12:59
2013年 03月 24日

お詫びとお知らせ

うららかな春の日々を、皆さま益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

若葉の芽吹きを待っておりましたら、先週辺りから異音を放っていたMacMiniが起動することを拒んできました。儚くも破砕ゴミと成り果てた次第です。

つきましては、しばらく更新などをお休みさせていただきたく。
だって、これをスマフォからタイプするだけで30分ですよ!

皆さまの春山に、幸多かれ!






【追記】
古い、初代のMacMiniを引っ張り出してきました。Mac OS X 10.4.11を載せたPowerPC-G4チップですよ。1.42GHzという、今ではむしろ希少価値のある2005年前半モデル。06年にインテルチップになってしまうのですが、その前の奴です。

こいつ、無線LANが使えないんですわ。なので倉庫の奥からホコリ被ったEthernetケーブル探し出し、無理矢理ネットワークに繋がってます。って、むかしはこれが普通だったのでしょうが...。


初代MacMini、こいつも動作不安定で、いつ飛ぶかわかりません。もし飛んだら、倉庫には初代iMacが待機しています。まあ、IIciとSE30っていう化石もあるんですが。ちなみに、IIciで動かすことになりましたらチップは68030、システムは漢字Talk7、あれ? ブラウザ入ってたか不明ですわ。入ってたとしても、NetScape1.0でしょうなぁ。

そんなわけでして、ちまちまくだらないコトを、時々ポストします。2013/03/31
[PR]

by yabukogi | 2013-03-24 16:59
2013年 02月 18日

いわしめし〜梅の章〜

いわしめし。
前稿で僕は、この極上の山飯との出会いを書いた。


いわしの缶詰をめしと一緒に炊込む、というシンプルな手順によって、腹もこころも満たしてくれる至高の山の飯。しかし、前項はあくまでも『序章』に過ぎず、僕も続編を予告している。その続編である。


c0220374_13401210.jpg

今回使用した材料と道具。ソロハイクを想定して1合炊きとし、ナベもPRIMUSのAluTechポット0.6Lとした。気付いたのだが1合の米を水に浸しておくのに、250mlのフードコンテナがぴったり。缶詰はマルハニチロの【いわし味付け】とした。小さな容器に、塩こん部長と梅干しが写っている。



c0220374_13444473.jpg

いわしの煮汁はもちろん、ナベに投入。



c0220374_13454044.jpg

ここへ手作りした梅干しを放り込む。

梅干し。偉大にして愛すべき食材。
実は、いわしの持つ本来の「生臭さ」を消し去るのは、ショウガではなかった。僕はショウガが大好きだ。寿司屋でも「あの野郎ガリしか喰わねぇっ、けっ!」と言われるぐらいショウガを好む。しかし、これはジンジャーの独特の風味をもっていわしの風味を覆い隠す、言うなれば分厚いカーテンでしかない。

対して、梅干しを放り込むことでその成分は生臭さを分解し、隠すのではなくてより好ましい風味に変えてくれるのだ。カーテンで閉ざすのではなく、心地よい陽射しがカーテンと窓を開かせるように。ぜひ、お試しあれ。



c0220374_13524363.jpg

今回はソロクッカーを使用しているので、風防の上縁より3ミリ低い位置にナベ底をホールドしている。
  >>参考記事『トランギア、ゴトクその後』

ぐつぐつ、ぶくぶく。
胃袋がよじれあがるような芳香を吹き出しながら、やがてナベは静まった。蓋を開ければ....

c0220374_13534614.jpg

あぁ... 10分の蒸らしを忘れるところであった。


待つに待てぬこの時間。僕に出来ることと言えば、マグに満たしたウイスキーを呷ることだけ。いわしがここまで暴力的な存在であったとは.... チャンドラーなら、なんと書いただろうか。



あえて感情を押し殺し、GSIのネスティングボウルに、盛る。敢えて、叫んだり微笑んだり、高揚したりはしない。落ち着いて、かつて僕がアイスマンと呼ばれていた頃のように無表情に、盛り、もみ海苔を振る。

c0220374_13584742.jpg

山飯の最終兵器。
僕が密かに「ツァーリ・ボンバ」と呼ぶように、ここから向こう側の味わいというものは、存在し得ない。最後の晩餐には、かつて存在した紡績通りの一龍軒の豚骨ラーメンと決めていたが、この気持ちすら揺らぎかねない。はてしなく、美味い。いわしの缶詰、安曇野コシヒカリ、塩こんぶ、麺つゆ、そして梅干しが、響き合う。もみ海苔を振ることで、涅槃の味になる。
[PR]

by yabukogi | 2013-02-18 20:18
2012年 04月 09日

常念にかかる月

常念を眺める、秘蔵の写真を公開しますよ。


ほれ。
冬の宵、耿耿と照る月。
照らされて常念、気高く聳えて。
c0220374_14443520.jpg




うは、表銀座より、夏の終わり。
c0220374_14445120.jpg

気が付けばウロコ雲、
日輪も勢を失っておりますですよ。



四季折々。
心に余裕はありませんが、
まあ、こんな風に。
[PR]

by yabukogi | 2012-04-09 21:07
2011年 03月 14日

鍋で、ガスで、飯を炊く。

..追記............................................................
日本ガス協会は14日、同日スタートの東京電力の計画停電で
都市ガスの供給システムにも影響が生じるとして、
東電の供給エリアの一般家庭や企業、自治体などに対し、
「不要不急の都市ガス使用を控えてほしい」と要請した。
 
同協会は「病院などが非常用発電に都市ガスを使用しているケースがあり、
停電中は都市ガスが人命に関わる医療行為などに優先的に使われることが望ましい」と説明、
協力を呼び掛けた。 
時事通信 3月14日(月)9時0分配信

とのニュースも流れています。電力に限らずガスの使用もできる限り控えるべきであります。
..以上追記............................................................





節電の必要があろうがなかろうが、鍋で飯を炊くことは、いちどお試しになった方がよろしい。


我が家の場合は、炊飯器が無い。そういえば、僕は親元を離れてから炊飯器を使ったことが無いのだった。理由は単純で、

(1)鍋で炊く飯の美味さよ
鍋で火加減しながら炊き上げた飯は、美味い。炊飯器で炊いた飯と比較できないので公平ではないが、とにかく、普通にガスで炊き上げた飯は、たったひとつのことに注意すれば、ほか弁屋の飯と同じぐらいに美味くなる。


(2)べつに難しくない
鍋で、ガスで、と聞けば水加減火加減が難しかろうと、躊躇(ちゅうちょ)なさるかもしれない。んが、けっして難しくない。我が家はふたつの鍋を使い分けているが、ヨメでもババァでも、いつも上手に炊き上げてくれる。たったひとつのことは、ヨメにもババァにもできるのだ。


(3)電力をセーブしようではないか
いつまでのことか、それはともかくとして、今(平成23年3月)は、消費電力を可能な限りセーブいたしませんか。仮にある製品、IHでない5.5合炊きの炊飯器のスペックを眺めてみたら、1回での消費電力量が【193.8Wh】とある。もし10世帯、100世帯で、1,000世帯で、炊飯集中時刻の朝や夕方、193.8という値が集積されて節約できるではないですか! 特に夕方は電力需要のピーク。なので皆さん、ぜひお試しになって、できればお続けになって、もし美味しく炊き上げられたら、周りの方々にも。



上記の箇条書きには含めなかったが理由のひとつに、炊飯器の保温機能であたため続けためしは、不味い。食物を「不味い」などと書くことは罰当たり甚だしいが、電力を長時間無駄に消費し続けてあたため続ける、という人間の身勝手な発想が、不味い。もっともご事情があったり飯屋ならばやむを得ぬであろうが...。

我が家では朝、鍋で炊く。蒸気がこもらないようにフタの下にフキンを咬ませる。こうして保存し夕食時に蒸し器かレンジで温め、炊きたての味そのままに、いただく。なお毎日蒸し器が蒸気を立てるのは、温野菜など調理のためである。




実践してみよう。

米袋の裏に、こういう情報が書かれていることがある。
c0220374_10392284.jpg

このアンチョコとキッチンタイマーは、ご家庭の冷蔵庫に、ぜひ。






手順は簡単である(下にまとめ)。米を研ぐ、無洗米を使うにかかわらず、計って水に浸すまでは炊飯器と同じ。



【鍋の選択】
我が家で炊飯に使われる鍋は、3〜5合の場合、分厚いアルミの削り出し鍋を用いる(下写真)。1〜2合ならDUGのPOT-Iというクッカー(写真その下)。要するに、厚みの有無はあまり関係ないらしい。しかし経験上、ふたの密閉度が炊き上がりを左右することは間違いないようである。

> そして炊飯....
[PR]

by yabukogi | 2011-03-14 11:31