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その男、薮の彼方に消ゆ

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2013年 05月 01日

わたしのヴァケィション

本日から数日間、わたしにも休暇という、天からの授かりもの。




わたしは、火を焚きました。

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わたしは数日前、山尾省三さんの詩を引用して

 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ

ということばを紹介しました。




休暇の初日に、わたしは火を焚く必要がありました。仕事に追われてきたこの身と魂を、炎で清める必要があったからです。あばらが折れていなければ、高い山へ出かけて大地を褥(しとね)に眠り、岩のひんやりした手触りや白き雪肌に反射する陽光から、清めてもらうこともできたのでしょうが....。

兎にも角にも、清めてもらうために火を焚きました。



無目的な火を焚いて、揺れる炎を無言で眺める時間、それが人を人たらしめる時間なのでしょう。もしかしたら焚き火には、生産的な目的があってはならないのかもしれません。



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わたしには、火を焚く目的がありました。心身の清め以外にも、腹を満たす必要があったのです。

背黒いわしの干物は。、2割引でした。
ボウルのどどめ色の気色悪いものは、地鶏のレバーです。



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タレに漬けておいたためか、味わい深く、香ばしく焼き上がりそうです。



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もちろん、ふっくらとジューシーな味わいであったことをお知らせしなければなりません。



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先日も書きましたように、炎と同じ作用で、喉を墜ちて行く熱からも清めていただきました。手前は、炎を沈めるための泡であります。





お休みの方にも、お仕事の方にも、穏やかでやすらかな、忘れ得ぬ五月の始まりという日々が訪れますよう、信州の片隅からお祈り申し上げます。

by yabukogi | 2013-05-01 17:32 | 書くまでもないこと


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