その男、薮の彼方に消ゆ

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2013年 01月 27日

真冬のアヒージョ

こぼれるようなむっちむちの、白いぷりんとした身を、こころゆくまで味わい尽くしたい。
時間をかけ、愛撫を加えるかのようにその身を転がし、しゃぶり尽くしたい。


あたたかくて心もぬくめてくれそうな、アヒージョと言うスペイン風の調理法を教わったので、寒い部屋で試してみることにした。海老である。牡蛎である。そう、僕の好みから言えば、牡蛎である。ところが信州では、新鮮な海老や牡蛎をひょいと入手するのも難しい。

あぁ... 牡蛎を食べたい...。山が近いのは嬉しいが、海はかくまで遠し。


えぇい。地鶏じゃ!


牡蛎への執着を振り払うように地鶏の砂肝に照準を定め、ひとパックを求める。持ち帰り、塩と酒をたっぷりにまぶす。1時間ほど置いてからこれを流水で洗う。もみ洗いしてから切り分け、さらに切り込みを入れる。ペーパーで水気を拭っておく。

この間に、EXバージンオイルでクッカーを満たし、たっぷりの国産にんにく、庭の鷹の爪、月桂樹の葉を投じておいた。
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実はこの同じ時、金沢の友人Jollyが【牡蛎祭り】なるけしからんイベントに出かけ、炭火で牡蛎を焼いて喰らおうとしていたことが判明、これは後述する。


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ミニトラのナベにさきのにんにくオイルと追加の生にんにく、下ごしらえした砂肝を放り込み、スパイダーの火力全開で加熱開始。ただし、アヒージョという調理法は一気に高温加熱するのではなく、後半は余熱で火を通す趣旨のようだ。オイルがあたたまってぐつぐつ言い始めたところで、弱火に。


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良い香りである。たまらん。

ん?
なんだか、砂肝の裏側に加えた切り込みを見ていると気持ちが悪くなってきた。悪魔のエラ、とか悪性生物の臓器みたいなものを連想させるではないか....


しかし良い香りである。火が通ったようだ。
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グロテスクを超える、味と香り。最高!


で、一方の金沢のJollyである。
僕が砂肝を味わい尽くしてフォークを置いた瞬間。
けしからんことに牡蛎を堪能している様子を送りつけてきた。
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「アヒージョ最高!」「牡蛎うまー」などのメッセージを添えて。くやしい。


砂肝で満たされてしまったおのれの敗北感たるや...
これは北陸に出向いて砂肝の敵を牡蛎で取らねばなるまい。






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あぁ...寒い。お城の天守閣も震えていらっしゃる。この季節なら、山のテン場へも生のモツ類携行が可能だろう。オイルはナルゲンの広口に入れて運べば良いし、残ったオイルはバゲットで拭ってしまえ。
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by yabukogi | 2013-01-27 08:18 | 喰い物のこと


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