その男、薮の彼方に消ゆ

imalp.exblog.jp
ブログトップ
2012年 06月 23日

海の神さまがくれたもの



週末のひととき。


ハイバックチェアに背中を預け、マグのウイスキーを舐めながら古いRockを聴いている。まだ陽は高いが、もの憂げな初夏の風が流れて眠気を誘う。そうだ、つまみを....。


アーモンドかピスタチオを探したが、切れている。
せがれが持って行ったようだ。

お。魚肉ソーセージがある。これでいい。


僕はこいつを味わうとき、ソテーしていただくことが多い。この日も....

c0220374_14135238.jpg

ガーリックを仕込んだオリーブオイルでカリリと焦げ目を与え、マヨネーズとチリソースのブレンドに、カイエンペッパーを振ってある。この組み合わせは、魚肉をRockする最高のバンドメンバーなのだ。



ハタチ前後の頃に山に出かけるといえば、南アか八ツだった。交通費を考えれば、東京から北アまで足を伸ばせない。つまりは、山の中でもろくなものが喰えない。街でも山でも、僕はいつも空腹だったのだ。

そんなときでも、魚肉ソーセージだけはいつも僕を裏切ることなく、こころまで満たしてくれた。あぁ.... 北海を遊弋する助惣鱈(スケソウダラ)よ。お前たちのおかげで、僕はしあわせだ。





過去にも書き散らしたが、魚肉ソーセージには【フィッシュ・バーガー系】という異端の系統がある。

以下の写真は2009年頃のものだから現行商品にはラインナップしていないかもしれないが、あまりにも豊かで美しいこのカテゴリのことを、すこしご紹介しておきたい。

c0220374_1415395.jpg

各社からさまざまなアイテムが市場に投入されている(2009年)。


c0220374_1415487.jpg

かつてKMD氏は、このフォトを見て「ジュ、ジュリアナ....」と絶句した。たしかに、1980年代半ばから数年間、若い女性が長い髪を片側に寄せて風になびかせ、ボディラインに非常にコンシャスな薄手のウエアリング、そして手には扇子様のものをひらひらさせて「お立ち台」と呼ばれるところで踊っている光景が見られた。その際、ボディラインの形成が完了する以前に、果敢にもコンシャスにして薄すぎるウエアをまとった場合、このフィッシュバーガーのように見えたものだ。



c0220374_14222136.jpg

魚肉系は、オイル含有を減らしヘルシーを旨としているのだろうが、僕には僕のやり方がある。



c0220374_14232947.jpg

隠し味には、本物のソイソースがいちばん。減塩醤油とかじゃあ、いけない。



c0220374_142430100.jpg

各社の新製品との出会いがあるたびに、僕はこうしてテイスティングを楽しんだり。




過去ネタの採録に留まったことを申し訳なく思いながら、ふと、魚肉ソーセージの真実みたいなものを知りたくなった。Wiki等で読んでみる。戦前から戦後の食糧事情、水産加工技術、ビキニ環礁の水爆実験、保存料や添加物の問題、そして日本人の食生活の変遷。魚肉ソーセージは実にいろんなことを背景に、いま、あるのだ。


嗚呼、海の神さまからの贈り物。
また今日も僕は、この贈り物の美味しさに、陶然ととろけて恍惚となるのだろう。
[PR]

by yabukogi | 2012-06-23 14:42 | 喰い物のこと


<< 飯盛ろう日本!      この星に、サバ缶のある限り... >>