2012年 01月 10日

めしトラセット2012

屋外でうどんを作って食する、というシンプルなことを愉しんでいる。


僕はこの冬の初めから、うどんの道を、しずかに、そしてひたむきに歩いている。うどんの道、とはきちんとした定義がある。屋外に出て、それもできるだけ標高の高い所へ出かける。ハイキングでもクライミングでもいい。そして稜線とかテラスとか雪洞とかにケツを据え、ミニトランギアで美味しいうどんを作って食する、というものだ。ここでBLACKLITEでもよくね? とか、そういう突っ込みは無しだ。とりあえずミニトラと決まっているのだから。


トランギアのアルコールストーブを持ち出すとき、風防をどうしよう? ゴトクをどうしよう? と悩みは尽きず、また多くの先人たちがその答えを与えてくれている。突き詰めればストームクッカーが最終解なのだろうけれど、あの大きさを装備に加える勇気が、僕にはない。これについては、大先輩が【ロッキーカップ】という答えをくれた。


うむ。これか。
しかし、チタンに穴開けすることを想像しただけで、鬱になる。そこで、僕はこうすることに決めた。


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左が燃料と小物のポーチ(100均)、右がクッカーとストーブ。収納袋は、GSIケトルのモノがちょうど良く転用している。


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お、いろいろ出てきたぞ。


左の、針金状の脚がベース。トランギアの点火はイムコのヒットに限る。オピネルの#6炭素鋼は山へは常に。MSRのハンドル。アルコール燃料は大洋製薬エタノール5%ブレンドを100均の化粧水入れに。チューと出せるのが良いのだ。

右はミニトラの鍋にネスティングボウル(マグ)と風防、ストーブ本体は薄いシリコンシートに包んで。右奥のシリコンマットは雪の上で沈み込まぬように。手前はマグの蓋とミニトラのパン、サジ類。


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針金のベースを組み立て、風防を載せる。これはエバニューの古いアルミコッヘルを加工したもの。このアルミコッヘルを選んだ理由は、GSIのネスティングボウルにぴったりと、径も高さもちょうど良く収まるため。ここへ...


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ストーブをインサート、ではなくインストール。パチンとはまってしっかり固定される。さらにアルミ板を曲げて作ったゴトクをセット。


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このゴトクは、まだ最適化を終えていない。できればハガネから作りたいのだが、この作業がヘビーで中断している。現ver.はやがて劣化してしまうだろうが、しばらくはこれで。

【追記】
後日、このゴトク部分を大幅に改良、完全に満足できる仕様とした。詳細はこちらに


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ここにミニトラの鍋を載せると、こうなる。すき間が7ミリ。これ以上でもこれ以下でも、風の影響をモロに受けたり酸欠になったりと、難しいものだ。理想を言えば、鍋の外側に、また鍋底よりも高い位置まで風防があるべきなのだが、「ミニトラの制約」という枠内で考えているため致し方ない。これが、僕の『めしトラセット2012』。


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火力調節も可能。炊飯でとろ火にしたい時、水炊きをゆっくり味わうとき、これで大丈夫。

目論見としては、安定感が欲しかったのだ。うどんの調理では、鍋を揺するようなこともある。置きっぱなしではない。今回の構成というか、一応はこれをシステムと捉えると、物理的な安定感はすこぶるよろしい。ミニトラのパンでオムレツを作ってみたが、五徳の上でパンを踊らせるような動作でも問題は感じられなかった。

重量は、
ミニトラ鍋+同パン+ネスティングのマグ、
風防+ストーブ本体+アルミハンドル、
金串ベース+ゴトク、ここまでで453.7g。
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ライターやカトラリ、燃料は別。トランギアTR-B25を含んでいる上に鍋・風防もアルミだから、このくらいにはなってしまう。




1月9日17時、気温4度で400ccの水を沸かしてみた。水温は、薄氷が張っている1度以下。標高640mぐらい、風のある屋外。ストーブ点火から3分ほど待って、鍋を載せる。鍋はもちろんミニトラ。蓋は載せるだけ。6分55秒で蓋がごとごと踊りだし、沸騰していた。水温を考えればまあまあか。






それではお約束のを。

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天ぷらは現地調理ではなく、前日のもの。不味くはなかったが、やはり揚げたてのカリカリが失われていて、少し泣きたくなった。それにピンぼけ。
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by yabukogi | 2012-01-10 13:12 | 山の道具のこと


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