2011年 04月 23日

100円アンチョビ(税抜)


気圧配置を眺めれば、2011年4月23日は南寄りの風が強く吹き込み、降りてきた寒気団と接触して強い雨雲が発達、北の稜線の天気は荒れたものになるだろう。


しかし、なかなか山に行けない主夫にとって、この日は堂々と家を空けることができる状況下にあり、ゲリラ出撃ではないハイキングが叶うのである。ちなみにゲリラの場合は、朝起きたら父ちゃんは家から逃げ出していた、というもので、万が一山中にツキノワグマの爪パンチを喰らって斃れても、だれも探してくれないし、そっと埋葬してくれることもない。文字通り自然に還るという憧れの最期を迎えることができる。



この日はパッキングも済ませてあった。真夜中に起きて、とにかく意を決して山靴を履く。悪天候上等! と真っ暗な勝手口から外に忍び出ると、雨はやんでいるではないか。これはもしかしたら雨間を縫って上の方まで行けるやも知れん... そんな願いをキックに込めてカブのエンジンに息を吹き込む。


燕へ。
まだまだまっ白な尾根を歩いて、槍に会いに。

スロットルも軽やかに真っ暗な安曇野を北西へと走る。幸い、山からガスが降りてきているようだが雨粒は落ちて来ない。しかし中房渓谷の出口である有明の高原地帯にさしかかる頃、霧に顔が濡れはじめる。雲低高度が低い。雲の中に入ったのだ。加えて前後左右から巻き上げるような突風が僕とリトルカブを嬲りはじめる。南の風が山峡に渦巻き、中房の渓谷は風が吹き荒れていた。


宮城のゲート近くで午前3時半、この風の中をハイクすることもあるまいと、僕はカブをUターン。いま走ってきたばかりの安曇野に降りる。しばらく田園地帯をトコトコと走り、松本郊外の自宅に戻った頃、雲に覆われた美ヶ原・鉢伏山方面の空が鈍く明るんでいた。




ちくしょう。半年ぶりに山の神さまに会えると楽しみにしていたのに。
せっかくのお山遊びの機会を失ってしまった... 唇を噛んで寒々とした茶の間に座りカレンダーを眺める。すると、ある日付けがスポット光に照らされたかのように浮かび上がる。4月29日... なんと、この日は大丈夫だ。家を抜けられる。
(これは家人たちの予定で決まってくることなのだが)




ぐっふっふっふ。常念
来週末に一ノ沢林道のゲートが開く。
一ノ沢の左俣の、あの険しい雪渓を登れる期間は僅かなのだ。


そんなこんなで、元気出して生きよう。

  ◇◆◇

100円均一の【キャン・ドゥ】がお気に入りで、大手Dにはない品揃えがときどき発見と感動を与えてくれる。この日は、アンチョビだ。

数日前に松本駅前・エスパ6階のキャン・ドゥで、アンチョビとペッパーソースを見つけた。試してみよう。


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薄いスチール缶に、期待値が高まる。どんな味わいだろう。


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ペッパーソースは2種類あった。


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エキストラバージンのオイルに、いつものようにニンニクと赤唐辛子が入る。そこへアンチョビを投入、弱火で香りを引き出す。


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トマトは市販品、湯剥きしておいた。


ゆでたスパゲッティ、アルデンテを見計らってフライパンに。このとき茹で汁も少し貰う。水分がオイルと混じり合い、乳化するのだ。この加減が難しく、どこまで強力なガス台を所有しているかで、パスタの味わいは変わる。僕のガス台は、へぼだ。


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できあがり。いただきます。

...うめえじゃねぇか。




※スパゲッティの調理は昨日のこと、お山に行けなかったやけくそでこしらえたものではありません。
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by yabukogi | 2011-04-23 10:38 | 喰い物のこと


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