2010年 05月 08日

ある朝、畑で飯を炊く

夜明けに目覚めた。


昨日買ってきたトマトの苗を植えなければ。畑の下ごしらえは済んでいる。連休前に堆肥もすき混んで土のコンディションは上々、おまけに昨日の雨が恵みとなって、土にほどよい湿り気をくれただろう。この朝をおいて植え付けにふさわしいときはあるまい。


土にさわると、腹が鳴る。山を歩くのも同じなのだろうか。朝ご飯の用意がまだだったことを思い出すが、炊飯器の無い我が家では、畑の植え付けと台所の飯炊きを同時にこなすのは、無理だ。やむなく、本当にやむなく、畑の片隅で飯を炊く。


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土と向き合えるよう、手間要らず世話なしのアルコールストーブ(トランギア)を持ち出す。ナベはDUGのPOT II、これが2合炊きには最適なのだ。





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青い炎がナベ底を舐めているのだろう。朝の光が満ちた畑では、その炎が目に映らないが、飯を炊く香りが漂い流れてくる。そしてまた、腹が鳴るのだ。


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ごとりと音が鳴ったかと思えば、沸騰したようだ。ナベのふたが踊る。押さえに石を乗せる。鳳凰でやっと会えたさんぽ師匠から、【放置台・改・さんぽ式】を頂戴した。このゴトクが、それである。2合の飯を炊くナベを載せて、さらに石を乗せてもびくともしない。よく考えられたものである。


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火をとろ火に抑えるべく、半開きのふたをする。この火力調節の妙は、放置台を考案されたいのうえさんのレポにもある通りだ。とろ火にすると、いつの間にか、しゅうしゅうという飯の鼻息が聞こえなくなっている。燃料がなくなるまで、放っておこう。僕の場合、2合の飯を炊くのにTR-B25のシリンダー内の高さで4分目までと決めている。これで、アルコールがなくなれば、自然に炊き上がりである。


家屋の座敷の方からわめき声が聞こえる。6歳のせがれが起き出したようだ。腹が減ったと騒いでいるのだ。

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今朝の炊きあがりも、ぷりぷりである。


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僕は野沢菜と梅干しで。せがれは生卵を落として、それぞれ腹に収めた。


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沸騰と同時にとろ火にしただけで、米に芯も残らず、また焦げも出なかった。片付けは後のこととして、食後に茄子の植え付けを済ませてしまおう。
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by yabukogi | 2010-05-08 10:50 | 喰い物のこと


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